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なぜ「ミサイル」ではなく「飛翔体」?各国が抗議できないことを見越した上での発射か

5/7(火) 14:45配信

AbemaTIMES

■各国が抗議をしないだろうと見越した上での発射

 ハドソン研究所研究員の村野将氏も、「我々からすれば視力検査みたいなものだが(笑)、明らかにロシアのイスカンデル短距離弾道ミサイルに酷似したミサイルだ。北朝鮮がロシアの現役の弾道ミサイル、それも潜在的には核兵器を搭載できるショートレンジの弾道ミサイルのほぼ完全なコピーを持っているというのは結構な驚きだ。これが初めて出て来た去年2月の軍事パレードの時にもイスカンデルにそっくりだとは言われていたが、発射台にも若干改良が加わっていて、荒れた地形でも動きやすくなっているようだ。これは北朝鮮が従来使ってきた液体燃料式のミサイルではなく、固体燃料式で速い打ち上げができる即応性の高いミサイルなので、対処が非常に難しいものだ。従来は大きめのミサイルだけだったのが、しっかりとコア型のミサイルも組み合わせ、様々な段階のエスカレーションに対応できるような装備を確実に整えて来ていることがわかる」と話す。

 「仮にロシアのものとスペックがほぼ同じで、米ロ間のINF条約(中距離核戦力全廃条約)の定義に則っていれば、スペック上の最大射程は499km。ただ、専門家の間では500km前後はあるだろうと言われている。これはだいたい朝鮮半島が全部収まるくらいだ。昨年9月に合意された南北軍事合意書の中では南北間の敵対的行動や偶発的衝突を招くような動きは止めようと言っているにも関わらず、明らかに韓国だけを射程に入れたミサイルを発射したということになる。さらに240mmと300mmの多連装ロケット砲も一緒に訓練をしている。明らかにこの狙いは韓国・ソウルだ。2年前であれば韓国軍も同じような種類の弾道ミサイルを海上に向けて発射して反撃能力をアピールしていただろうが、対話路線を続けたい文在寅大統領と青瓦台、大統領府は、強い抗議をしてこないだろうと見越した上で訓練している。もちろん国連安保理決議違反だが、アメリカとしてはICBMでもないし、グアムに届くものでもない。日本も同様なので、強くクレームを入れることもないだろうと。運用訓練をする必要があったのだろうが、なんとも言えないな、という感じだ」。

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最終更新:5/7(火) 14:45
AbemaTIMES

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