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プロ経験ある指揮官たちの挑戦 ー前編ー (玉川大学 板倉令奈ヘッドコーチ)関東大学バスケットボール選手権大会

5/8(水) 11:55配信

バスケットボールスピリッツ

スプリングトーナメント(第68回関東大学バスケットボール選手権大会)はクライマックスを迎え、5月5日(水元総合スポーツセンター体育館)には白鴎大学が今シーズン最初のチャンピオンに輝いた。4強入りした筑波大学の吉田健司ヘッドコーチ(元東芝レッドサンダース)や白鴎大学の網野友雄ヘッドコーチ(元栃木ブレックスなど)をはじめ、Bリーグの前身リーグで活躍した往年の選手が指揮官となって大学バスケに携わっている。ベスト16を懸けた戦いで敗れた中にも玉川大学(3部)の板倉令奈ヘッドコーチ(元アルバルク東京など)、江戸川大学(2部)の粂川岳勤ヘッドコーチ(元茨城ロボッツなど)、東洋大学(2部)の佐藤信長ヘッドコーチ(元アイシン精機など)が大学バスケで新たな挑戦を行っていた。

爆発的なディフェンス力で初タイトル獲得!スプリングトーナメント優勝・白鴎大学

青春を謳歌する熱き戦い

「全員が想像して以上に良い試合はできました」

ヘッドコーチとして2年目を迎えた板倉ヘッドコーチ率いる玉川大学が、スプリングトーナメントで爪痕を残した。

昨シーズン、新たに指揮官として就任した板倉令奈ヘッドコーチが上を目指すのは当然である。しかし、現在3部の玉川大学は上昇志向の選手がいれば、楽しんでバスケをしたいだけの場合もあり、目標設定の違いに退部する上級生がいなかったわけではない。新米ヘッドコーチの思いが少しずつ浸透し、2シーズン目を迎えた最初の真剣勝負では、チームとしての成長が見られている。八村塁(ゴンザガ大学)とともにウインターカップ3連覇を成し遂げた明成高校出身の#23増子優騎キャプテン(4年)を筆頭に残った上級生たちが引っ張り、自らリクルートしてきた1・2年生が力を発揮した。

「大学まで来て、もう一回部活を通して青春を謳歌するわけです。その価値を常々ミーティングでは言ってきたことで、これだけ熱い試合ができたのではないかと思います」

1部の神奈川大学に冷や汗をかかせ続けた。前半は35-42と7点ビハインドで折り返す。このトーナメントにおいて上位vs下部リーグの対戦は初顔合わせとなり、前半は接戦になるケースは多い。後半になればしっかりアジャストし、自力に優る1部チームが引き離していくのが常である。

「能力的には3部の中でも低い方です。高さもないので、とにかくディフェンスではチームで守ろう。そこにプライドを持って取り組んでいます」と板倉ヘッドコーチは鍛えてきた。神奈川大学に引き離されそうになってもそのディフェンスでハッスルし、諦めずにボールを追いかける。エース#12中澤海斗(2年)が苦しい場面でもスコアしていく(※この試合で35点をマーク)。キャプテンの増子がチームを盛り立てたが79-84、5点及ばずにアップセット(番狂わせ)は起きなかった。試合直後、悔し涙を流す増子の姿に青春を感じる。

「格上の神大だったからこそ、自分たちの力を引き上げられました。必死にやるしかないというメンタリティになったからです」と板倉ヘッドコーチは接戦となった要因を挙げた。同じ集中力で「3部リーグでも徹底できれば、違うレベルのチームになれる」と手応えも感じている。今シーズンの目標は3部リーグ全勝優勝であり、2部リーグへの自動昇格を目指す。

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最終更新:5/8(水) 11:55
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