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阪神の救援防御率が“セ界一”浮上。その強さは本物か?

5/8(水) 7:48配信

THE PAGE

 だが、こういう野球で確実に白星を拾うにはミスが厳禁になってくる。リーグ5位の失策28は多いし、疑問の浮かぶベンチの采配も少なくない。

 この日も2点を奪って逆転に成功した4回、なお一死一、二塁と広がった追加点機で打席の秋山に対してベンチのサインは、バント、バスターと変わり、結局、スリーバントをさせて原の好守もあって走者を三塁へ進めることができなかった。逆転に成功した後の儲けもののチャンスである。「確実に送る」がチームコンセプトだろうが「欲張ると失敗する」のが野球である。しかも秋山はバッティングに定評がある。小細工は必要なかっただろう。
 もうひとつの疑問の采配は、6回二死二、三塁で秋山をそのまま打席に立たせたにもかかわらず、その裏、無死一塁から、山田をレフトフライに抑えると雄平、村上と左打者が続くところで島本に交代した継投策である。ここで代えるなら、秋山の打席に代打・鳥谷で、青木から始まる6回の頭から島本で良かっただろう。だが、勝てば、すべての采配がプラスに回るのが野球の不思議である。名将、野村克也氏は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」と言った。
 ただ「不思議な勝ち」を減らしていかなければ、シーズンのトータルに影響が出るし、勝負所で相手チームに上から見られることになる。シートノックを省くなど、チームコンディションに対しては、細やかな策を打てるのだから、フィールドマネジメントにも“ゲームの流れ”を読む能力を養わねばならない。
 池田さんは、現状をこう総括した。
「セ・リーグは、どのチームもバランスを整えることに苦労している。トップに立っている巨人にしたってブルペンに不安が残る。私は稀にみる団子状態になると見ている。それだけに、ここからの対応力、調整力、成長力が問われることになるだろう」
 阪神は“試練の12連戦”の最終戦を白星で終えるとヤクルトと同率2位に浮上することになる。

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最終更新:5/8(水) 9:26
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