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トヨタ決算発表 豊田社長が事業方針説明(全文5完)「トヨタは大丈夫」が一番危険

5/8(水) 18:09配信

THE PAGE

従来のビジネスモデルをどう変えるのか

東洋経済新報社:東洋経済、【ヤマダ 01:45:25】と申します。じゃあ1点だけお願いいたします。先ほど、成功体験のある会社を変えていく難しさですとか、ビジネスモデルを変えていく必要性というのをおっしゃっていて、自動車のビジネスモデルというのも、たぶん大成功したモデルだと思うんですが、いずれにしろ成功体験のあるものを変えていくというのは、非常に摩擦があると思うんですね。これに対して、摩擦だったり反発だったりをどういうふうに対応していくのか。強行突破のような形で変えていくのか、ある程度待つのか、そうは言っても待っていられない部分というのもありますし、その辺りの考えを伺わせてください。よろしくお願いいたします。

豊田:それが分かっていたら苦労しないんですよね。答えがないんですよね。それでそのいずれのやり方も、何が正解だかよく分かりません。ですけど、やらなければ、何か実行してみなければ反応も分かりません。

 ですから、意思を持って、右向け右と行くんだったら右に行きながら、誰も向いてないなとなれば、ちょっと戻ってみるとか。行ったらやっぱり間違いだったなと思ったらやめてみるとか。ということをやっぱり諦めずにこつこつと続けること以外はないと思います。

 それを日々やっているだけでありますので、ぜひとも叱咤もいいんですが、たまに激励もしていただきながら、ぜひとも変化に対して追い風をいただけるようお願いをしたいなというふうに思います。

司会:ありがとうございます。それでは次、ご質問いかがでしょうか。では、真ん中の列、一番後ろの方、お願いいたします。

愛の付く工業製品は維持できるのか

ニッポン放送:ニッポン放送、畑中と申しますが、豊田社長に伺います。豊田社長はかねてから、さっきちょっとありましたけど、車は愛の付く工業製品だと、愛車というような表現をされていました。これからCASEの時代に向かいます。CASE、とりわけシェアリングの時代ですと、所有から共有の時代ともいわれておりますけれども。とは言いましても、ユーザーから見ますと、やっぱり所有することで愛着が持てるという側面もあるんだと思います。

 こういう時代になって、社長の言われるその愛の付く工業製品は維持できるものなのか、そこら辺のバランスをどう取っていかれるのか、難しいのかなというふうに私は思うんですが、豊田社長のお考えをお聞かせください。

豊田:所有と共有は両方ともわれわれ自動車メーカーにとっては必要だというふうに思います。私がよく言う例は、歯ブラシとタオルということはよく言います。ホテルに泊まられたときに、歯ブラシは共有されないんですね。ところがタオルは皆さん共有されています。この違いはいったいなんなんだろうかということに尽きると思います。ですから、タオルの場合は共有するにせよ、清潔である、安心・安全であるということが分からないと共有はしないと思います。

 それでじゃあなんで歯ブラシは、清潔である、安心・安全であるとなってもやっぱり自分の所有でいくと思うんですよね。この辺に、愛の付く工業製品である自動車が所有と共有でいったとしても、その辺に答えが隠されているんじゃなのかなというふうに思います。そういうことを社内でも語りながら、多くのエンジニア、多くの営業マン、多くの管理職の皆さんとこういうことを議論し始めておりますが、まだこれといった答えは出ておりませんので、トヨタは両方に乗っていくといういき方を今は選んでおります。

司会:それでは予定の時間も過ぎておりますので、最後のおひと方、いかがでしょうか。真ん中の、一番前の方。お願いいたします。

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最終更新:5/8(水) 18:09
THE PAGE

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