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「みんなiPhone」は平成まで? アナタの知らない分離プラン後の世界

5/9(木) 12:38配信

Engadget 日本版

もはや生活に欠かせないインフラになりつつあるスマートフォン。その料金体系が大きく変わりそうです。携帯電話の料金体系が今までと大きく変わることで「値下げになるはずの新プランで、携帯代が高くなる」といった事態に陥る可能性もあります。そのキーワードとなる『分離プラン』について、現状と今後の課題を整理しました。

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「分離プラン」とは何かを大まかに説明しましょう。スマートフォンを含む携帯電話サービスは、「携帯電話端末」と「通信サービス」という2つの要素を組み合せて利用します。この2つの要素をそれぞれ独立して販売するようにしよう、というのが「分離プラン」の趣旨です。

NTTドコモが4月に発表した新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」は分離プランです。また、au(KDDI)の主力プラン「ピタットプラン」「フラットプラン」とソフトバンクの主力プラン「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」も分離プランに相当します。NTTドコモが移行することで、大手3キャリアすべてが分離プランを導入することになります。

これまで、携帯電話大手3社は携帯電話と通信サービスを事実上、一体のものとして販売してきました。たとえば「携帯電話の通信サービスを2年間利用する代わりに、携帯電話の購入代金相当の○○万円を割引します」とったように、携帯電話代金を大幅値引きしたり、時には“キャッシュバック“をつけて販売してきました。分離プランでは、この販売手法は原則としてなくなります。

大手キャリアが分離プランに移行する背景には、政府による法制化があります。ことの発端は、2018年8月に菅官房長官が「携帯電話料金は海外と比べても高い。4割程度、値下げできる余地がある」と発言したことでした。それが電気通信事業法の改正として、強制力を持って実現することになります。

分離プラン導入後は「通信と端末のセット契約による割引」が原則として禁止されます。しかし、この法制化後、料金プランの設定は大手キャリアの裁量に任されています。したがって、“分離プラン後の世界“では「携帯電話料金は値下げするかは不透明だが、サービスを利用するために必要なスマートフォンの価格は高騰する」という状況になる可能性もあります。

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最終更新:5/9(木) 12:38
Engadget 日本版

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