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AWSの独走状態に陰り? クラウドトップ3に変化の兆し

5/10(金) 7:00配信

TechTargetジャパン

 パブリッククラウド市場をリードする「Amazon Web Services」(AWS)の地位を「Microsoft Azure」が脅かし始めている。企業の間では「Google Cloud Platform」(GCP)への関心も高まっている。

 これは2019年に8回目を迎える「RightScale 2019 State of the Cloud Report」で示された見解だ。同レポートはクラウドを利用する企業の姿勢に注目し、クラウド導入の進捗(しんちょく)状況を毎年報告している。

 技術プロフェッショナル企業約790社から回答を集めた2019年版のレポートは、企業が平均4.9個のパブリッククラウドとプライベートクラウドでアプリケーションを運用していることを明らかにした。

 「回答企業は、3.4個(平均値。以下同)のクラウド(パブリックおよびプライベート)でアプリケーションを既に運用しており、1.5個以上のクラウドを試験運用している。合計で4.9個のクラウドを利用していることになる」

 「パブリッククラウドを利用していると回答した企業が現在運用しているのは2.0個で、それに加えて1.8個以上のクラウドを試験運用している」

 プライベートクラウドについては、2.7個の異なるクラウドを利用し、2.0個以上のクラウドを試験運用している。

 「企業のパブリッククラウドへの注目はますます高まっている。その結果としてパブリッククラウドの利用が急成長している。成長速度はプライベートクラウドの成長率の3倍になる」(同レポート)

 回答企業のデータによると、最も利用されているパブリッククラウドは相変わらずAWSだが、Azureがこのライバル企業のシェアを崩しつつあることが示されている。

 「2019年もAWSが引き続きパブリッククラウド市場をリードするが、他のパブリッククラウドも急成長している。特に大企業においてはAzureがAWSに迫りつつある」

 「全体としては、Azureの導入率が45%から52%に増加し、AWSとの差が縮まっている。Azure導入数はAWS導入数の85%に迫った。2018年の70%より上昇している」

 2018~2019年のGoogleの年間成長率は18%から19%へとわずかに上昇し、パブリッククラウド市場の大手プロバイダー第3位の座を守っている。

 クラウドを試験運用している企業やオンプレミスからクラウドへの移行を計画している企業の間では、GCPの評価が間違いなく高まっている。

 「2019年はGCPで試験運用したり、利用計画を立案したりしている企業が36%あり、他のクラウドを上回っている。試験運用が成功したり計画が実現したりすれば、今後数年でGCPの導入率が勢いを増す可能性がある」

 同レポートによると、Googleはクラウドへの取り組みをさらに進めようとしている企業にうまく取り入っているという。

 「企業のクラウド成熟度は、クラウドを利用した期間と相互に関連する。この相関関係はクラウドの専門知識を育み、企業全体のプロセスやベストプラクティスを生み出すのにかかる時間に左右される」

 「AWSは大手クラウドプロバイダーの草分け的存在なので、高度なクラウドユーザー、つまり長期ユーザーはAWSを使っていることが多い。回答企業全体のうち、高度ユーザーが利用しているのはAWSが多く、全体の72%を占める。これに対してAzureを利用しているのは57%だ」

 「GCPの場合、高度ユーザーが24%、初心者ユーザーが9%で、高度ユーザーの導入率が大幅に高いことが分かる」

TechTargetジャパン

最終更新:5/10(金) 7:00
TechTargetジャパン

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