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40代単身者の厳しいお金事情~不況で割を食った世代の貯蓄と負債を見る

5/10(金) 20:45配信

LIMO

2017年末にNHKの「クローズアップ現代+」が放映した特集「アラフォー・クライシス」は、現在の40代を中心とした世代が直面する未曾有(みぞう)の危機を浮き掘りにして大きな反響を呼びました。

バブル崩壊、アジア通貨危機、リーマンショックなどによる不況のあおりを20-30代で受けたこの世代は、就職氷河期世代ともロスジェネ世代(失われた世代)とも言われます。この記事では、いくつかの調査結果から40代の貯蓄や負債の実情に迫ります。

1000万円の貯蓄、ありますか?

2018年5月に総務省が公開した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成29年(2017年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、40代の2人以上世帯における貯蓄現在高は1074万円となっています。一方で負債現在高も貯蓄とほぼ同じ1055万円となっています。

1000万円を超える貯蓄現在高を見て、「こんなに貯めていない」と思った人もいるかもしれませんが、この数字はあくまでも平均結果を示したもの。全データの真ん中にあたる中央値のほうがより実態に即しているとも考えられます。

そこで、ここからは金融広報中央委員会の「平成30年(2018年) 家計の金融行動に関する世論調査」のデータを見ていきましょう。この調査は「2人以上世帯」と「単身世帯」に分けて集計されており、中央値も記載されています。

40代の2人以上世帯における貯蓄の中央値は800万円?

最初に、「平成30年(2018年) 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」をもとに、40代の2人以上世帯における金融資産保有額と借入金残高を紹介します。

※この記事で扱う金融資産保有額には、預貯金のほかに保険、有価証券などを含みます。また、2人以上世帯の構成員には配偶者だけでなく親や子なども含みます。

2人以上世帯では金融資産を保有している割合が77.4%と高く、保有額の平均は1238万円です。中央値は800万円。金融資産を持たない世帯を含めると中央値は500万円です。

負債について見てみると、2人以上世帯で借入金がある割合は61.8%と過半数を超えており、平均・中央値とも1600万円を突破していることがわかります。

同調査によると40代の住宅ローン残高の平均は1671万円、中央値は1675万円なので、負債のほとんどは住宅ローンによるものと推察されます。住宅ローンの返済や子どもの教育費などを抱えている40代の2人以上世帯は、「貯蓄はあっても負債も多い」という状況にあるようです。

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最終更新:5/11(土) 1:50
LIMO

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