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「令和」の野球~五輪と野球~

5/10(金) 11:00配信

ベースボールキング

短期連載:「令和」の野球 第6回

 東京五輪とパラリンピックの入場券の申し込みが9日から始まった。野球関連で言えば、2020年の7月29日に福島あずま球場で開幕し、決勝は8月8日に横浜スタジアムで行われる。

 ちなみに入場料金の最安値は4000円から最高値は決勝の6万7500円まで様々だ。国家的行事とあって大会期間中のプロ野球はお休み、無観客の練習試合を予定している。例年8月上旬から開幕する夏の甲子園大会も期日をずらし、社会人の最高峰である都市対抗は7月下旬開幕を11月開催にする方針で、球界全体が「侍ジャパン」の応援に回ることになる。

 もっとも、野球界にとって来年に迫ったオリンピックに手放しで喜んでばかりはいられない。今春に開かれた2024年パリ大会組織委による開催都市追加種目によって、野球、ソフトボール、空手は除外されることが決まった。1992年のバルセロナ五輪から5大会連続で正式種目に採用された野球は、その後、ロンドン、リオデジャネイロ大会で不採用。ようやく東京で五輪参加が決まったのも束の間、再び宙ぶらりんな存在となってしまうのだ。

 なぜ、野球は五輪から弾き出されてしまうのか? 2012年ロンドン大会から除外された理由をIOC(国際オリンピック委員会)は次のように説明した。

【1】国際的な普及度の低さ
【2】球場建設費用と観客の少なさ
【3】MLBなどベストな選手の参加が期待できない
【4】ドーピング問題などへの対応の遅れ

 日本にとっては金メダル有望種目の野球は国民的な人気を誇る。だが、世界的に見た場合、野球が盛んな国は南北のアメリカ大陸とアジアがほとんどでワールドワイドなスポーツとは言い難い。スポーツの競技人口を見ると、バスケットボールが4.5億人、サッカーが2.5億人と言われるのに対して、野球は全世界で3000万人が定説。IOCでは、近年若者の参加を促す競技に関心を持ち、ブレイクダンスなどの採用を決めている。

 しかも、野球は試合時間が長く、チームスポーツのため参加選手数も多い。バスケットでは成功している「ドリームチーム」の編成も可能性が少ないためにテレビの視聴率も期待できない。確かに野球というスポーツの問題点と課題が指摘されている。

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最終更新:5/10(金) 11:00
ベースボールキング

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