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米技術の牙城を浸食する中国、特許出願が急拡大-米国は栄光に安住

5/10(金) 16:30配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 過去10年間の特許出願の分析結果によると、米国は人工知能(AI)やブロックチェーンなどの主要技術に関連するイノベーションの面で、中国やその他の国々に対する優位性を失いつつある。

米国の発明家らは依然、同国内の特許で最大の割合を占めているものの、その比率はハイテク分野で低下していることが法律事務所キルパトリック・タウンゼンド&ストックトンと調査会社グレイBサービシズによる1年にわたる調査で分かった。携帯電話やモノのインターネット(IoT)、AIのような分野において本場としての優位性が損なわれる恐れがあると今回の研究の執筆者らは指摘した。

2018年のAI関連の特許出願に占める米国の割合は66%と、07年の78%から低下した。IoTでは昨年59%と、10年前の66%から低下。金融技術は82%から75%未満に下がった。

キルパトリックの特許専門弁護士で執筆者の1人であるケート・ガウドリー氏は、「われわれは出願を増やしているが、彼らはもっと迅速により多く出願している」と指摘。 「多くのハイテク分野やソフトウエア分野では、寄与度の低下が見られる」と付け加えた。

トランプ政権は中国が米国のノウハウを盗んでいると批判。自国に進出する米企業に独自の技術や知的財産の開示を強要する政策を取りやめるという約束を中国が破ったとする米側の主張は、米中貿易協議の焦点の一部となっている。

しかし中国政府は主要技術の研究に多額の投資を実施しており、特許出願の拡大は中国企業も独自に技術を開発していることを示すものだ。

技術革新を加速させる政策を提唱するワシントンの非営利団体、情報技術イノベーション財団(ITIF)のロバート・アトキンソン代表は、米国に必要なのは一貫したイノベーション政策だと指摘。この報告書を「炭鉱のカナリア」だと述べ、米国は現在の栄光に安住しているという非常に重要なメッセージを送っていると付け加えた。

原題:China Erodes U.S. Dominance in Tech With an Avalanche of Patents (抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Susan Decker

最終更新:5/10(金) 16:30
Bloomberg

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