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「聖地巡礼」ビジネスの今後 ファンに「大切にされる」場所づくりとは

5/11(土) 16:10配信

マグミクス

海外のファンも含めば「潜在需要は相当」

 さらなる成長が期待される日本のアニメ関連市場のなかで、特に近年注目を集めているのがアニメファンによる「聖地巡礼」です。観光ビジネスや地域振興における可能性はますます広がっているのでしょうか。『巡礼ビジネス ポップカルチャーが観光資産になる時代』(KADOKAWA)の著者で、近畿大学准教授の岡本健さんに話を聞きました。

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 聖地巡礼とは、熱心なファンがアニメやマンガの舞台となった土地や建物などを「聖地」と称して訪れることを指します。観光社会学、コンテンツツーリズム学などを専門に研究する岡本健さんは、同書において聖地巡礼を「消費行動」の視点から分析。「大切な文化を守るためにビジネス的観点をいかに活用するか」を重点的に書いたといいます。

――聖地巡礼というと、アニメのイメージが強いですね。

 聖地巡礼は映画『君の名は。』で有名になったこともあり、アニメの印象が強いですが、『巡礼ビジネス』では、アニメ以外の聖地巡礼にも触れています。例えば映画や小説、マンガ、ゲームといったメディアコンテンツはもちろんのこと、城や刀剣、島、地名、マンホール、ダム、工場、ツチノコ、ゾンビなど、さまざまな対象への巡礼を扱っています。

 重要なのは「大切な場所」をいかに創り上げるかということです。聖地が誰かにとって大切な場所になれば、何度も訪れてもらえますし、友達や家族を誘って来てくれるかもしれません。SNSなどで宣伝してくれるかもしれません。そうなれば、国や地域を超え、同じ関心を持った人びとに巡礼してもらえます。

――聖地巡礼の市場規模は現在どのくらいで、今後どれだけの伸びを見せるのでしょうか。

 市場規模は試算していないのでわかりませんが、日本のコンテンツのファンは、日本国内はもちろん、海外にも数多くいます。つまり、潜在需要は相当な規模でしょう。(伸ばすためには)その人たちに『行ってみたい』と思わせるような取り組みが必要です。

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最終更新:5/11(土) 18:00
マグミクス

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