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トントン、シャンシャン……上野のパンダ「名前」なぜ繰り返す? その歴史とともに振り返る

5/11(土) 11:30配信

アーバン ライフ メトロ

シンシンは「サクラ」や「ミライ」になるかもしれなかった?

 不思議で愛らしい動物、パンダが上野動物園に初めてやってきてから、46年の歳月が流れました。現在、13歳の「リーリー(父)」と「シンシン(母)」、そして2019年6月に2歳になる「シャンシャン(娘)」、3頭のパンダが暮らしています。

もう一度見たい! 「ピンク色」だったころのシャンシャン

 穏やかな性格といわれるリーリーと、食いしん坊といわれるシンシン。2頭は、中国の同じ研究施設で同時期に生まれ、共に育った、人間でいうところの”幼なじみ”でもあります。そんな両親から、自然交配によって生まれたシャンシャンは5月現在、58.2キロに成長。観覧の列は絶えず、その愛くるしい姿に多くの人が癒されています。

 シャンシャンの名前は2017年9月、歴代最高となる32万2581件もの応募から、歴代のパンダと同様、同じ音を2回繰り返すものに決まりました。

 ですが「同じ音を2回繰り返す」は、絶対的なルールではないといいます。事実、候補のなかには「シンリー」「リーシン」という、両親の名前を組み合わせた、繰り返していない名前もあったのです。(「UENO-PANDA.JP」内「ジャイアントパンダの赤ちゃんの名前は『シャンシャン』(香香)に決定!」より)

 さらに、リーリーとシンシンの名前を公募で決める際には、日本人のような名前も候補に挙がりました。応募総数は4万438件。一次選考に残ったのは以下の名前です。

オス:リーリー(359件)、ヨウヨウ(226件)、ゲンキ(216件)、ソラ(128件)
メス:サクラ(817件)、シャンシャン(270件)、シンシン(127件)、ミライ(66件)

※カッコ内の数字は応募数

(「UENO-PANDA.JP」内「ジャイアントパンダの公開日と名前が決まりました!」より)

 選考理由等の詳細は非公開とのことですが、「ゲンキ」「ソラ」「サクラ」「ミライ」という名前が名付けられる可能性があったことがうかがえます。

 また、正式に決まった「シンシン」の127件の約2倍である270件の応募が、のちに娘に名付けられる「シャンシャン」に寄せられていたことも見てとれます。

「パンダの名前を繰り返すのは、中国語で『愛称』的な意味があり、中国でも、飼育初期のパンダの名前はほとんどこうした形式でした。ですが近年、とてもそれでは命名しきれず、違った字の組み合わせも多くなってきています」(上野動物園)

「違った字の組み合わせ」の例としては、リーリーやシンシンの中国名も挙げられます。産まれたとき、リーリーは「比力(ビーリー)」、シンシンは「仙女(シィエンニュ)」と名付けられました。2頭の国際血統登録に記載されているのは、この中国名です。日本での名は、大まかにいうと「愛称」のようなものなのです。

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最終更新:5/11(土) 11:30
アーバン ライフ メトロ

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