ここから本文です

リレー侍、1位から失格…バトンパスにミス 桐生「失敗しないという気の緩みがあった」

5/12(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆陸上 世界リレー第1日(11日・日産スタジアム)

 男子400メートルリレー予選で、多田修平(22)=住友電工=、山県亮太(26)=セイコー=、小池祐貴(23)=住友電工=、桐生祥秀(23)=日本生命=の順で臨んだ第3組の日本は、3走小池とアンカー桐生のバトンパスにミスが出て失格に終わった。世界大会で初の走順で出場し、戦力底上げを図ったがまさかの結末。今大会10位以内に与えられる19年ドーハ世界陸上(9~10月)の出場権もお預けとなった。17年ロンドン世界陸上王者の英国が、今季世界最高の38秒11で全体トップ通過した。

 1万4000人超が、息をのんだ。トップ争いで軽快に飛ばしていた小池から、桐生に渡るはずのバトンが宙に浮いた。桐生は“お手玉”しながら何とかつかみ、38秒59の3着でゴールしたが、バトンを手で運ぶことを定めた競技規則違反で失格した。桐生は「失敗しないという気の緩みがあった。集中しないとミスる、と改めて知った」。世界大会初Vの夢はあっけなく散った。

 小池の持ち方がきっかけのひとつ。本来は次走者に渡しやすいようバトン下部を持つが、真ん中を持ってしまった。ほんの数センチの差も、高速で駆ける中の受け渡しでは致命傷だ。「(桐生に握ってもらう箇所が)短い状態で走っていたので、近づいて渡さないといけない」と意識はしたが、ほころびは繕えなかった。

 100メートル日本記録保持者の桐生は世界大会で初のアンカーに据えられた。「野性、じゃないけど」。闘争本能のまま両腕両脚を前に動かすのが性(さが)。新布陣で世界と距離感をつかむため、貴重な場のはずだった。英国や、16年リオ五輪王者のジャマイカと対戦せず姿を消し「決勝の方が観客も多い。走りたかった思いがある」と桐生は唇をかんだ。

 失格に終わり、今大会10位以内で獲得できたドーハ世陸出場権もお預け。日本は、今大会上位10チームを除くランキング上位6チーム(9月6日までの記録で算出)に与えられる出場権で参戦を目指す。次戦はセイコーゴールデングランプリ(19日、大阪)。桐生は「これでめげずにやりたい。タイムを出すしかない。37秒6、7台を狙いたい」。失意も闘争心に切り替えるのが、この男たちの強みのはずだ。(細野 友司)

 ◆リレー競技の失格 競技規則170条6(a)には「競技場で行われるリレー競技ではバトンを使用しなければならず、バトンは競技中手でもち運ばなければならない」と記されている。投げることはもちろん、故意でなくとも手に触れない状態でバトンパスを行うと失格となる。

最終更新:5/12(日) 22:48
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事