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【青戸慎司の目】サニブラウン、今秋世陸9秒8台でメダルも

5/13(月) 8:05配信

スポーツ報知

◆米大学地区選手権大会 男子100メートル決勝(11日、米アーカンソー州フェイエットビル)

 17年ロンドン世界陸上男子200メートル7位のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が11日、米アーカンソー州フェイエットビルで行われた大学南東地区選手権の100メートル決勝で、日本歴代2位の9秒99をマークし優勝した。日本勢の9秒台突入は、17年9月に9秒98の日本記録を出した桐生祥秀(23)=日本生命=に続き2人目。従来の自己記録を0秒06縮めて、同種目の20年東京五輪参加標準(10秒05)も突破一番乗り。自身初の五輪代表入りへ大きく前進した。

 サニブラウン君の9秒台は、力量を考えればいつ出てもおかしくなかった。記録的にもっといっても良かったんじゃないか、と思うくらいだ。走りの全体的な印象として、体のブレが全然違う。以前はがむしゃらに、体を前にねじるようにして走っていたが、今は無駄がなくスムーズに進んでいる。体幹が強くなり安定した走りだ。

 特に評価できるのが序盤で、力を浪費せずに加速できていた。スタートの安定性、加速力が増すことで、前半に無駄な力を使わず後半の持続力につながる。終盤、グッと前に出られたのは序盤の修正があるからだと感じた。中盤はもともと彼の特長。加速してからの走りのうまさがあった。

 今秋のドーハ世界陸上では9秒台のタイムを持って臨めることになる。予選は余力を残して10秒0台、準決勝で9秒9台、そして決勝で自己ベストの9秒8台と上げればメダルも見えてくる。東京五輪も決勝進出を期待するが、まだ若い彼に全てを背負わせるのは重すぎる。東京をステップに24年パリ、28年ロサンゼルス五輪とメダルを取る選手になってほしい。(男子100メートル元日本記録保持者、中京大監督)

最終更新:5/14(火) 15:25
スポーツ報知

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