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連休中、女装バーで開かれた「何もしない会」生きづらさ抱える人への救い「まったり」が生む緩いつながり

5/14(火) 7:00配信

withnews

改元に伴う10連休中、買い物やレジャーなどを楽しむ人がいる中、都内で「ただ集まるだけ」を目的にした会が開かれました。場所は新宿2丁目の女装バー。集まってきたのは対人恐怖症で公務員を辞めた男性、精神安定剤を服用しながらバイト生活を続ける女性……現代社会の「生きづらさ」を抱える人たちでした。いったいどんな会だったのか。参加者の声に耳を傾けました。(朝日新聞記者・高野真吾)

【写真】「何もしない会」主催したモカさんとは? 飲食業で成功、男性から女性になったトランスジェンダー

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イベントごとなし

(※記事の最後に相談窓口の案内があります)

集合場所は、新宿2丁目の女装バー「女の子クラブ」でした。ピンクのソファが特徴的です。

発達障害、鬱傾向など様々な悩みを抱えていた参加者たち。「生きづらい」「生きていくのは大変」との感覚は共通していました。

こうした男女約25人が数時間、主催者の女性を中心に数時間を過ごしました。

ただし、これといってイベントごとがあるわけではありません。

600人超の悩み相談に乗ってきた主催者

この日の集まりを主催しているのは、同店の経営者モカさん(33)。男性から女性になったトランスジェンダーで、女装に関心が高い層には知られた存在です。
 
飲食事業で成功し、この店以外にも複数店を開き、女装者専門の「じょそっこ更衣室」も運営しています。

同時に、過去3年ほどで600人超の悩み相談に無償で乗ってきました。聞くのは、お金、仕事、人間関係、恋愛に限りません。

過去に「衝撃的な行動」をしたことがあるモカさん。相談者たちは、深刻な「生きる限界」の悩みを打ち明けます。

緩やかにつながる「みんなと会う会」

モカさんは2016年から、悩み相談を重ねてきました。

色々な相談者と接するうちに「孤独を感じているたくさんの相談者たち」が、緩やかにつながったらいいのではないかと考えるようになりました。

プログラミングなどの勉強会を経て、2018年3月から「みんなと会う会」という名称で原則毎月1回開くようにしています。

連休中に開かれた会に集った約25人の年齢は20代から50代ぐらい。男女比はおよそ半々。すでに10回近くを重ねてきた会なので、なじみの人たち同士が、話をしている姿も見られます。

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最終更新:5/14(火) 7:00
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