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海苔41年ぶり不作 コンビニおにぎりに打撃か

5/13(月) 17:48配信

みなと新聞

 国産海苔が41年ぶりの記録的不作となったことを受け、メーカーは値上げなどの対応に追われている。加工大手の白子(東京都江戸川区)は6月出荷分から家庭用商品50品の値上げを発表。大森屋(大阪市)、ニコニコのり(同)も価格改定に動いた。今後は海苔の最大の仕向け先であるコンビニのおにぎりを中心とした業務用商品にも影響が出る可能性がある。

 「得意先へ丁寧に説明するしかありません」と白子の担当者。同社は4月1日付で家庭用商品50品目の値上げを発表。今期の海苔の不作で仕入れ価格が大幅に上昇したため。人件費や物流費、資材価格も同時に上がっており、コスト上昇分を全て企業努力で吸収するのは困難と判断した。

 製品の値上げ幅は希望小売価格の1~8%。主力商品の「おかずのり」(8袋詰)は現在の税抜き510円から530円となる。

 白子に続き、4月10日には大森屋が家庭用商品43品で平均4%の値上げを発表。同17日にはニコニコのりが70品で平均3%の価格改定を公表した。いずれも6月出荷分から実施する。

 ただメーカーが値上げを通知しても、納品先のスーパーなど量販店が簡単に受け入れてくれるとは限らない。売り場から外されては元も子もない。各社は値上げを発表後、取引先への説明に力を注いでいる。

 海苔の不作はどこまで深刻なのか。全国漁連のり事業推進協議会によると、収穫が始まった昨年11月から4月末までの乾燥海苔販売枚数は前年同期比2割減の63億1200万枚=グラフ参照。収穫が終わる5月までの累計枚数は64億枚以下となる見通しだ。70億枚を下回るのは1977年の漁期以来41年ぶり。海水温が高く海苔の病害被害が出たこと、少ない雨量で河川から海への栄養分が十分供給されなかったなどが響いた。

 中でも海苔養殖量日本一の佐賀県有明海では、12月下旬から1月下旬の雨量が平年の5分の1程度。海水温は例年より1~2度高かった。日差しは強く、シケが少ないといった理由でプランクトンが増殖し、海苔の生育に必要な栄養分が奪われて海苔の色落ちも激しかった。「近年まれとなる悪い環境条件が重なった」(佐賀県有明水産振興センター)

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最終更新:5/13(月) 17:52
みなと新聞

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