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【オークス】コントラチェック 凄腕代役レーンで戴冠

5/14(火) 21:47配信

東スポWeb

【オークス(日曜=19日、東京芝2400メートル)得ダネ情報】府中の杜は今週末から3歳の頂上決戦。日曜の東京競馬場では牝馬の第80回オークスが行われる。圧倒的な内容で桜花賞を勝ったグランアレグリアが不在とあって、注目されるのは別路線の馬。中でもGIIIフラワーCの好時計Vから桜花賞時(中111日)のグラン同様、異例のローテで挑む、レーン騎乗の同厩コントラチェックが様々な意味でレースのカギを握る。名伯楽をしてこの決断に至らしめた経緯、そして勝算は? 直前の陣営に迫った。

 デビューから5戦3勝(新馬戦3着→未勝利戦1着→サフラン賞2着→菜の花賞1着→フラワーC・1着)。戦績を見れば十分に華々しい実績を持つコントラチェックだが、昨夏の新馬戦では単オッズ1・3倍の圧倒的人気を裏切る敗戦(3着)を喫している。典型的な少頭数(7頭立て)の前残りで差し届かなかったものだが「(負けはしたが)いい練習にはなった」と淡々と語ったルメールの言葉が妙に印象的だった。

 それを立証したのが2着に1秒2もの大差をつけた次走の未勝利戦V。一方で続くサフラン賞は4角3番手から逃げた勝ち馬を猛追するもののクビ差届かず。その後の菜の花賞→GIIIフラワーCはいずれも逃げて同0秒5、0秒4差の完勝で、負けた2戦(差し届かず)と勝った3戦(逃げ切り)における戦術の違いも浮き彫りになった。大一番の今回、レース全体の展開のカギを握る意味でも、同馬の立ち回りが重要な意味を成すことは間違いない。

 藤沢和調教師は「二の脚が速いからああいう(逃げる)競馬になっているが、ほかに速い馬がいれば後ろにつけても問題なく走れる馬。血統的にも距離は大丈夫。(半姉で2014年オークス3着の)バウンスシャッセとはタイプが違うけど、姉も惜しかったからな。この馬も気の強いところはあるが、それがいいほうに出ている。姉がパワー型だったのに対して、こっちは素軽い」。

 その姉はフラワーC勝ちから桜花賞ではなく皐月賞に挑戦(11着)し、オークスでクビ+クビ差の3着。当時の同世代には同じ(有)キャロットファームのハープスター(桜花賞1着→オークス2着)がおり、今年は同じノーザンファーム生産で同厩でもあったグランアレグリアがいた。

 取り巻く状況にも重なるものがあるが、春の最終目標をオークス一本に絞って進んできたことには、勝敗を左右するうえで大きな意味がある。

 血統背景からの距離克服の可能性、そして藤沢和調教師の“番手でも競馬はできる”見立て。ルメールがデビュー戦で“練習”と表現した差す競馬も流れ次第で可能と考えていいのだろう。

 ところが、その主戦ルメールがグランアレグリアに騎乗したNHKマイルC(4位入線→5着降着)で騎乗停止となり、フラワーC(3月2日の騎乗停止で丸山に乗り替わり)に続く再度の乗り替わり。状況は暗転するかに思えたが、代打指名のレーンは12日のヴィクトリアマイルで5番人気のノームコアを勝利に導き、JRA・GI初勝利。腕達者ぶりを見せつけている。同師も「あれだけ(自国のオーストラリアで)結果を残している素晴らしいジョッキーだから」と高く評価する。

 美浦南ウッドで3ハロン44・7―13・6秒。上がりのみで軽度に映った8日の1週前追い切りについても「(ゴールを過ぎて)1、2コーナーまでかなりいいペースで流しているからまったく問題ない。順調ですよ」。

 名将・藤沢和調教師が送り込む大器コントラチェックと、豪の天才レーンが奏でるハーモニーが、今週末の東京競馬場で高らかに響き渡る予感に満ちあふれている。

【レーンは藤沢和厩舎と相性抜群】豪州の若き天才ジョッキーと噂されていたダミアン・レーン(25)は評判以上のすご腕だった。来日から開催7日間であっという間にGIヴィクトリアマイル(ノームコア)、GII京王杯SC(タワーオブロンドン)、GIII新潟大賞典(メールドグラース)と重賞を3勝。通算〈13・4・7・20〉で勝率29・5%、連対率38・6%、3着内率54・5%という秀逸な数字を叩き出している。中でも藤沢和厩舎とは相性抜群で4月28日=東京8R・ラボーナ、11日=東京9R夏木立賞・ヴァンランディ、前出タワーオブロンドンと3戦3勝だ。

 来週(26日)の日本ダービーでは1番人気濃厚なサートゥルナーリアに騎乗。GI戦はすべて、騎乗停止となったルメールの“代役”の形だが、現在、最も頼りになるジョッキーなのは間違いないだろう。短期免許終了の6月25日までどれだけ活躍するのだろうか。

最終更新:5/14(火) 21:47
東スポWeb

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