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ラップ×声優プロジェクト『ヒプノシスマイク』Pに聞く、ラッパーとアニメ声優の邂逅が生んだ“新表現”

5/14(火) 8:40配信

オリコン

 音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク(ヒプマイ)』。イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクからなる4つの地域を舞台にラップバトルを繰り広げるという内容で、CDが続々とリリースされ人気を博している。昨年11月17日にZepp DiverCityで行われたライブは、全国116館の映画館にてライブビューイングを実施。さらに、4月24日に満を持して発売された1stアルバムも大ヒット中だ。いま、声優界のみならずミュージックシーンでも注目を集める『ヒプマイ』について、プロデューサーの平野宗一郎氏にインタビューを実施。本プロジェクトがスタートした背景や、ラッパーと声優のフュージュンから生まれた“新表現”について聞いた。

【画像】ラップ×声優プロジェクトとは?「ヒプマイ」ビジュアルギャラリー

■今まで混ざらなかった「アニメ」と「ラップ」をハイブリッドな形に昇華

――まず『ヒプノシスマイク』を企画した経緯を教えてください。

【平野宗一郎】僕らは、キングレコードの独立レーベルで、「EVIL LINE RECORDS」という部署になります。今年で5年目になったわけですが、常日頃から自由な発想で、ジャンルや方法にとらわれない企画会議を行っています。

――そうした自由な発想の場から生まれた企画なんですね。

【平野宗一郎】「自分たちがいいなって思うところを重要視する」というレーベルのポリシーがあります。そんな背景もある中でラップミュージックや、アニメ、声優さんのお仕事もやっているため「ラップミュージックと声優さんの言葉のスキルを“掛け算”したら面白いんじゃないか」といったアイデアが出て、「やってみよう」といった流れになりました。

――“掛け算”という部分を詳しく説明していただけますか。

【平野宗一郎】ラップミュージックは音楽的に、歌い手の自由度が高いものと思っています。つまり、メロ譜(メロディーライン)っていうものが存在しない部分が多々あるんですね。そこを声優さんがどうアプローチして感情表現を入れていくかっていうのが、「新しい発明」になったらいいなと考えました。

――自由度のあるラップミュージックの“懐の深さ”と、声優の皆さんの持つ“個性”が良い意味で掛け算されるということでしょうか。

【平野宗一郎】声優さんはアフレコの現場で、台本に書かれたキャラの感情を汲み取ったうえで、何パターンも変化をつけて表現するスキルを持っています。そうしたいくつもの演技の引き出しを持っていて、「これ、ちょっと合わないからこう修正する」みたいなことも息をするように常日頃やってる状態なんです。自由度の高いラップミュージックでは、その演技力や瞬発力といった声優さんのスキルが生かされますから、そういった点で掛け算になると思っています。

――私は当初、「アニメ」と「ラップミュージック」というものはファン層的に相いれない部分が強いのではないかと思っていました。現場でそうした不安はありましたか?

【平野宗一郎】個人的に、「アニソン」って言われているジャンルは音楽的にはあってないようなものだと感じています。アニメで使われていることがアニソンの定義だとすると、音楽クリエイティブ部分の自由度は高い。そのアニメーションに合えばフォークソングでもポエトリーリーディングでもヘビーメタルでもよいわけです。音楽にボーダーはないと思うので、「いやいや、ここの人たちとここの人たちが混ざらないものだよね」っていう発想をまず無くしたい。むしろ、今まで混ざらなかったものをハイブリットな形に昇華できたらとても面白いですよね。

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最終更新:5/14(火) 8:40
オリコン

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