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中華料理店のイメージは黄色? 「大阪王将」が看板変えて売上増…色彩の専門家に聞いた

5/14(火) 6:33配信

FNN.jpプライムオンライン

イメージカラーを「黄色」に変更

突然だが皆さん、中華料理店の「色」は?と聞かれたら何色を思い浮かべるだろうか。
筆者が思い浮かべるのは赤色だ。赤い看板で中華料理店の存在を認識し、ラーメンや炒飯の香りに誘われて赤いのれんをくぐる。
お店によっては、店内に赤い提灯がぶらさがっていることもあるだろう。

【画像】注目度抜群のものから改装前まで...看板の変遷を見る

そんな中華料理店のイメージカラーに、新たな流れが起ころうとしている。大手チェーン店の「大阪王将」が、「赤・黒」を基調としていた看板の色を「黄色」に改装しているのだ。

運営元の「イートアンド株式会社」によると、大阪王将が黄色い看板への改装を始めたのは、2018年11月から。
2019年3月末現在、直営店38店舗、加盟店308店舗のうち、計7店舗が黄色い看板で営業しているという。

注目すべきはその影響。2018年11月下旬に黄色い看板に変えた東京・西五反田店では、翌月の売上・客数が前月比で130%を記録したという。これら看板の影響もあってか、イートアンドの2019年3月期の売上高は、前年比3.5%増の約291億円となっている。

売上アップという効果を生んだ改装だが、これは看板の色の変更によるものなのだろうか。そして、店舗の「顔」と言える看板になぜ黄色を選んだのだろうか。
イートアンドの担当者に聞いてみた。

創業当時への「原点回帰」

――店舗看板を黄色に改装したのはなぜ?

大阪王将は2019年9月で創業50周年を迎えます。これを機会に「原点回帰」しようと始めた取り組みです。
創業時のイメージカラーである黄色を基調に、昭和を感じさせるようなデザインを導入しました。ただ、50年前のデザインをそのまま持ってきているわけではなく、新しく制作したものを採用しました。


――大阪王将は赤・黒のイメージがあったが、いつから変わった?

看板のモデルやデザインは、実は時代ごとに変化しています。赤と黒を基調とした看板は2000年代初期、「モダンデザイン」として大阪エリアから広がりました。店舗の景観は周辺の環境や立地で異なったり、加盟店がデザインを選ぶこともあるため、実際はさまざまなデザインの店舗があります。


――「黄色い看板」に改装した店舗ではどんな変化があった?

黄色い看板を採用している7店舗のうち、2店舗は創業当時から「黄色い看板」で営業している古い店舗です。赤・黒から黄色に改装したのは残り5店舗ですが、このうち、西五反田店では売上や客数のアップが確認できました。その他の店舗では改装が直近のため、数字としてお出しできる情報がありません。


――このような影響があったのはなぜ?

看板が黄色くなり、店舗の存在が視覚的に気付きやすくなったことはあると思います。飲食店を選ぶ際は「○○に行こう」と決めていなければ、目に付いたお店に入ることも多いです。そんなとき、大通りから離れたお店は選ばれにくい傾向にあります。

西五反田店もそんな目立たない店舗の一つでしたが、看板を黄色くした後は客数も増えました。「大阪王将が新しくできたんだ」と勘違いされる方もいたため、新規のお客さまが多かったのではないかと思います。


――看板以外に変わったものはある?

店舗によって異なりますが、メニューの内容も一部変更しています。
西五反田店では、ハーフサイズを廃止し、定食メニューや既存商品の充実を図りました。その結果、30~40代のお客も増え、お酒のおつまみとしての需要に加え、お食事処としても選んでいただけるようになりました。


――黄色い看板はこれから広げていく?

店舗に与える影響を確認して、経済的な有効性があれば他店舗にも導入する方針です。加盟店でもリニューアルする店舗があれば、選択肢として提案するかもしれません。


大阪王将が多くの方にとって馴染み深い、赤や黒の看板ではなく、「黄色い看板」で創業されたとは意外だった。
では、売上や集客に視覚的な効果はどのように関与したのだろうか。
色が人の心に与える影響を研究する「色彩心理」の専門家・佑貴つばささんに分析してもらった。

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最終更新:5/14(火) 12:22
FNN.jpプライムオンライン

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