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【特集】隣地から伸びた巨木をついに「伐採」 取材から2年、時間を要した“複雑な事情“

5/14(火) 14:30配信

MBSニュース

大阪府高槻市で隣の敷地から巨大な木がせり出し、その木から大きな枝が落ちてきたりしたため、怯えながら暮らしているという女性の憤懣。MBSが取材を始めてからはや2年、木を伐採してほしいという女性の切なる願いは叶ったのでしょうか。

巨木を切れない“法律の壁”

大阪府高槻市に住む中野緑さん。自宅に隣接している他人の土地から大きな木の枝が伸びてきていて、家の屋根に覆いかぶさっています。巨大な枝が落ちてくるなどしたため、去年の大阪北部を襲った地震や猛烈な台風が上陸した際は、木の下にある部屋を避けて生活していたといいます。

「木の下で寝ているとリスクが高いので、いつもは寝室じゃないところで寝ました。でも北側(木の下)にあるお風呂には入れませんでした」(中野さん)

ところがこの日、中野さんの顔には少し笑顔が戻っていました。その理由はというと…

「2年以上かかりましたけど、なんとか“伐採の準備”にまでいきましたので、ちょっと今年は安心できるかな」(中野さん)

取材を始めてから約2年。ここまでたどり着くには長い道のりがありました。この家を初めて訪れたのは、2017年の夏のことでした。

「かなりの老木で。これが倒れてきた日には私はたぶん生きてないと思います」(中野さん・2017年8月)

すでに屋根の上まで木が伸びていて、ドローンカメラで見てみると、大きくせり出しているのがわかります。造園業者に見てもらうと…。

「いつ倒れてもおかしくないのは事実ですね。(Q.屋根で支えられる?)下から見た状況では、落ちてきたところは全壊する可能性はあると思いますね」(IRATA国際認定技士 田尾信一さん・2017年8月)

危険な木ならすぐに切ってしまえばいいのですが、この巨木には簡単に切り倒せない理由がありました。法律上、『隣の土地から伸びてきた木の枝は木の持ち主に切らせることができる』と定められています。しかし、当時は登記簿の不備により『木が生えている土地の持ち主がわからない状態』だったため、切ってもらうことができなかったのです。

「どなたに向かってお話しを持っていけばいいのかわからないんですね」(中野さん・2017年8月)

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最終更新:5/14(火) 14:52
MBSニュース

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