ここから本文です

【特集】隣地から伸びた巨木をついに「伐採」 取材から2年、時間を要した“複雑な事情“

5/14(火) 14:30配信

MBSニュース

第2の壁は「神社との交渉」1年以上の時間を費やす

ところがその後、MBSの取材を受けて法務局が調査した結果、土地の所有者が判明します。木が生えている土地は、家の裏にある神社のものだったのです。

さっそく、神社の責任者に中野さんが困っているという状況を伝えると…

「対応は非常に簡単で、弁護士を立ててやるだけのことなんですけど。全部我々が負担すべきものなのか、過失相殺的な要素があるのか」(上宮天満宮・元宮司 森嘉和さん・2017年11月)

ようやく土地の持ち主がわかったかと思ったら、今度は「神社との交渉」という第2の壁が立ちはだかったのです。

「まあ長引くことが一番困るんですけども。精神的にも体力的にも経済的にも私にはすごく大きな負担ですね」(中野さん・2017年11月)

交渉は簡単には進まず、1年以上の時間を費やしました。

「地形の問題があって重機がクレーン車がどこからも入らないので、その分手間もお金も時間もかかると。その負担分は中野側で持っていただきたいと」(中野さん)

神社側は、「家がクレーン車などの重機が入れない場所にあること」や「中野さん側が木が大きくなるまで放置していたことにより伐採にかかる費用が増えた」などとして、費用の一部を負担してほしいと主張したのです。

「150万円は神社が持つので、20万円を中野の方で負担できないかと。それでじゃあお願いしますと申し上げました。やっぱり怖いことのリスクには代えられない」(中野さん)

紆余曲折はありましたが、ようやく「伐採」にたどり着くことができました。

待ちに待った「伐採の時」

「足場はここにバスッと組みます。木の近くまで高さを上げる」(足場業者)

早速、屋根の上の木を切るための足場の設置が始まりましたが、家の裏にはすぐ木が迫っていて、ほとんどスペースがありません。慣れない場所での作業に戸惑う作業員ですが、家を傷つけないように気をつけながら足場を組み上げていきます。丸一日かけて屋根の上の木に手が届く足場が完成しました。そして、待ちに待った「伐採の時」。

「うわっ切れちゃうよ。あぁ…。木には申し訳ないけれど、ちょっとやっぱりその数メートル下で寝ている者にとっては。やっぱり安心ですね」(中野さん)

クレーン車が使えない場所で家を傷つけずに木を切るのはかなり難しい作業。下に落ちないようにロープで縛り、少しずつ切っては下ろすという手順を何度も繰り返します。

「こんなんめったにないですからね。倒すんやったら下から全部倒すやつなんで。難易度大分高いですね。(Q.時間かかりますよね?)時間かかります」(伐採業者)

2/3ページ

最終更新:5/14(火) 14:52
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事