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23歳プロップ木津悠輔 代表候補合宿に追加招集 ラグビーW杯へ前進

5/14(火) 11:32配信

西日本スポーツ

 9月20日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に向け、九州の無名校の星が日本代表争いでアピールを続けている。大分・由布高出身のプロップ木津悠輔(トヨタ自動車)。中学まで剣道に打ち込み、ラグビーを始めた高校入学時は消防士を目指していた異色の経歴を持つ23歳は、2月に日本代表候補合宿に追加招集され、晴れ舞台に立つチャンスをつかんだ。屈強な外国出身選手に負けないパワーを強みに「下克上」を狙っている。 (大窪正一)

【写真】インタビューに応じる木津

 ワンチャンスをものにした。2月の日仏チャリティーマッチ。トップリーグ選抜で出場した木津は、フランス1部リーグの強豪クレルモンの選手相手に力強い突破や突き刺さるようなタックルで大暴れした。日本代表の強化指導陣が視察した“御前試合”。「短い時間で自分を出すことを考えていた」と猛アピールに成功し、日本代表候補合宿に追加招集された。

■強化試合で先発

 合流直後は萎縮する面もあった。「毎日自分の足りない点を気づかされて受け身になっていた」。指導陣にも指摘されて吹っ切れた。「多くチャンスが転がっているわけではない。自分の立場も確立されていない。まずは自分の持ち味を出そう」。3月末のスーパーラグビー(SR)・ハリケーンズ下部チームとの強化試合初戦で先発するなど存在感を発揮。日本代表の藤井雄一郎強化副委員長は「若いし、伸びしろがある」と語った。

 木津は小学3年から打ち込んだ剣道で2段の腕前。中学3年で体重98キロの“大型剣士”は、体格を見込まれて地元の由布高ラグビー部に誘われ「やってみるのも面白いかな」と興味本位で始めた。大分舞鶴高のような強豪でもなく、競技は高校でやめるつもりだった。

 「卒業後は地元で消防士として働きたかった。恩師には『大学でプレーを続けろ』と口酸っぱく言われたが最初はその気はなかった」。当時はナンバー8。だが肉体を使う仕事に憧れただけに「試合後の充実感がたまらなくなった」。2年の終わりに恩師に方針転換を明かし、全国的な強豪の天理大に進んだ。

 大学入学後のプロップ転向が花園経験もない無印ラガーの人生を変えた。「細かい技術で他の強豪校出身選手に劣るなら、パワーを生かそうと」。1年から関西大学リーグ出場を果たし、全国大学選手権で4強入りした3年時は日本代表予備軍の「ジュニアジャパン」にも選ばれた。

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最終更新:5/14(火) 11:32
西日本スポーツ

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