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保育園給食のカフェ人気 「子育て共感の場に」 船橋

5/14(火) 11:50配信

千葉日報オンライン

 保育園で子どもたちが食べている体に優しい給食を、一般向けに提供するカフェがある。船橋市のたちばな保育園を運営する社会福祉法人が、園に併設した「たちばなごはんカフェ」だ。栄養バランスが良く低価格なランチは、男性客にも人気。園側には、子どもが身近にいる環境で食事を楽しんでもらい、子育てへの理解や共感を広げたいとの思いもある。

 「どれにする?」「おいしいねー」。4月27日のお昼時。棚に絵本が並ぶカフェ店内は、家族連れでほぼ満席になった。この日のランチは豚丼やジャンバラヤなど3種類で、価格はスープとサラダ付きで600円。園児が普段食べる給食と同じメニューで鶏卵、牛乳、小麦といったアレルギー食材は使わない。野菜など生鮮食品は当日仕入れ、管理栄養士のスタッフが調理する徹底ぶりだ。

 カフェは昨年4月、3階建てビルの1階にオープンした。2、3階は5歳児クラスの保育園で、近くでは4歳児以下の園を二つ運営する。周囲には園児のはしゃぎ声が響き、ベビーカーを押す保護者が行き交う。

 営業時間は午前8時~午後4時で水曜と日曜が定休日。船橋市の会社員、鷹觜(たかのはし)美希さん(30)は、通園する長女、茉莉花ちゃん(3)を仕事帰りに迎えに行き、そのままカフェで食事することも多い。「仕事で疲れ、家できりきりした気分でご飯を作るより、ここで楽しく食べるほうがいい」と話す。朝食を取る親子もおり、伊藤由起子園長は「多忙な親は、園の連絡帳に『朝ご飯を食べさせた』とうそを書くことがある。ここで食べれば、育児も楽になる」と語る。

 普段子どもと接する機会が少ない高齢男性や近隣住民も集う。東京都葛飾区の自営業、原勲夫さん(60)は「子どもの声を騒音だという意見もあるが、元気に食べる様子を眺めながら一緒のメニューを食べるのは楽しいですね」と笑顔を見せた。

 カフェを監修する植草学園大の小川晶准教授(保育学)は「子育てを地域でいかに共有できるかを考え、全ての人が共感できる『おいしいね』から始めた。食を通じ、子育て支援、地域貢献をしていきたい」と話す。

最終更新:5/14(火) 11:50
千葉日報オンライン

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