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消えた「立体化」 事故多発の盛岡・本宮交差点

5/14(火) 11:30配信

岩手日報

 開発が進む盛岡市の本宮・向中野地区で交通事故が多発していると、住民から不安の声が寄せられた。昨年同地区で最も事故が多かったのは、国道46号盛岡西バイパスと市道が交差する本宮交差点で、交通量の増加で渋滞も慢性化している。実はこの交差点、当初は立体交差にする計画だったが、財政難などで凍結状態になっている。事故が多いのになぜ「消えた立体交差」のままなのか-。取材を進めると、時代の流れについていけない公共事業の課題が見えてきた。

 同交差点は13日、午後5時すぎから断続的に南北約500メートル渋滞。広い中央分離帯のため北側は車道が3車線しかなく、渋滞を引き起こしている。東側3車線(幅11メートル)と西側2車線(幅8メートル)の間に4車線の立体交差となるはずの中央分離帯(幅12メートル)が残っているため、歩行者の横断距離は計31メートルに達する。高齢者や子ども連れの女性らは右左折車に注意して足早に横断していた。

 1993年に決定した市の都市計画では同交差点を含む南北約5キロを高架などとし、同交差点も南北方向が立体交差となるはずだったが、2004年に平面交差で完成。高架部分は当時の試算で整備費が200億円に上るとされ、市の財政難のため09年に大半が平面式へ変更を余儀なくされた。ただ、立体交差化の計画自体は今も残っている。

 市交通政策課の富樫正幸課長は「今も国に整備をお願いしている」と話すが、岩手河川国道事務所の増沢亨副所長は「状況を確認し、必要に応じて対策を考えたい」と述べるにとどまる。

最終更新:6/16(日) 10:32
岩手日報

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