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きんつば製造にIoT 加賀・竹内製菓、機器を監視

5/14(火) 1:48配信

北國新聞社

 加賀市の竹内製菓は13日までに、主力商品の和菓子「きんつば」の製造工程にIoT(モノのインターネット)技術を活用した装置を導入した。全自動製造機のシリンダーの動きを監視するシステムで、遅延や異常を従業員にライトなどで知らせる。導入前後で一定時間に製造できる個数が増えており、機械の適切な管理と従業員の負担減につなげる。

 竹内製菓が導入したのは三菱電機が製造現場向けに展開するIoT化支援ツール。竹内製菓によると、菓子製造での利用は北陸初で、加賀市のIoT導入実証事業に採択された。

 竹内製菓では、餡への生地付けや、鉄板で焼く作業など、焼成機を使ってきんつばの製造工程を全自動化している。

 焼成機は各工程で計約40個のエアシリンダーが使用されているが、きんつば作りが長時間に及び、シリンダーに汚れが付着するとずれが生じるという。鉄板で焼く工程では順調に動いているケースと比較すると、最大で0・4秒程度の差が確認された。

 これまでは、従業員が焼成機の動きの遅れに気付いた時にメンテナンスしていた。しかし、わずかな遅延に気付かない場合もあり、就業時間内にその日設定した製造個数に足りず、残業することもあった。

 新たに設置したIoT化支援ツールは、各工程のエアシリンダーの動きに関し、開始から終了までの時間をあらかじめ設定することで、それ以上の時間がかかると、モニターとパトライトで従業員に警告する仕組み。

 適切なタイミングでの汚れ取りや油差しが可能となったほか、エアシリンダーの速度がモニターに常時表示されることから、警告前にメンテナンスをすることもできるようになった。

 これにより、きんつばの製造個数が安定し、1分間で平均的に作ることができる数は4個弱増えた。

 竹内製菓で機械の保守を担当する荒井昭雄さん(59)は「機械の異常を予測することができ、事故の防止にもつながる」と話し、清水良一取締役統括本部長(42)は「従業員の負担が減ったことがうれしい」と話している。

北國新聞社

最終更新:5/14(火) 1:48
北國新聞社

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