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ゴールドマン:米インフレは上昇へ、貿易戦争エスカレートなら

5/14(火) 3:06配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): トランプ米大統領が最近決めた中国製品に対する追加関税は、米金融当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数を押し上げると、ゴールドマン・サックス・グループはみている。貿易戦争が一段と深刻化すれば、物価への影響が拡大するだけでなく、経済成長にも打撃が及ぶと予測した。

ゴールドマンは11日付のリポートで、直近の関税引き上げがPCEコア価格指数に及ぼす影響を0.2ポイントに上方修正した。米政府が今回対象としなかった残り約3000億ドル(約32兆7500億円)相当の中国製品にも追加関税が適用されれば、影響は0.5ポイントに拡大すると予想。同指数の上昇率が来年に2%を「明確に」上回れば、米金融当局が政策金利を引き上げる確率が「若干高まる」との見方だ。

ゴールドマンは全米経済研究所(NBER)が3月に発表した2つの研究を引用し、昨年導入された対中関税が経済に影響した新たな痕跡を指摘。それによると、昨年は関税の影響を受けた部類の消費者物価でコストが大幅に上昇した一方、影響のない部類では下落していた。

トランプ大統領は関税は中国に負担を払わせていると主張するが、ゴールドマンのエコノミストは「関税のコストはすべて、米国の企業と家計にのしかかっている」と指摘。「貿易戦争の一段のエスカレートは国内総生産(GDP)成長率を最大0.4ポイント下押しする可能性がある。貿易を巡る緊張が株式への大規模な売り浴びせを招くようなら、経済成長への影響は大幅に悪化する恐れがある」と論じた。

トランプ大統領が残り3000億ドル相当の中国製品に追加関税を課す確率について、ゴールドマンはおよそ30%と予想している。

原題:Goldman Says Trade-War Escalation to Drive U.S. Inflation Higher(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Reade Pickert

最終更新:5/14(火) 3:06
Bloomberg

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