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鴻海郭会長「二つの中国」を支持 蔡総統「中国が容認するかが重要」/台湾

5/15(水) 16:02配信

中央社フォーカス台湾

(台北 15日 中央社)来年の次期総統選に野党・国民党からの出馬を目指す鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長(会長)が「二つの中国」を支持する考えを示したのに対し、蔡英文総統は14日、ラジオ番組のインタビューで、「郭氏の見解を中国が容認するか、この声が国際社会に届くか、それこそが大事」と述べた。

郭氏は9日、取材に対し、「一中各表がなければ、92年コンセンサスはない」との考えを示した。92年コンセンサスは「一つの中国」を巡って台湾と中国双方の窓口機関が1992年に形成したとされ、国民党は一つの中国を台湾と中国がそれぞれに解釈するとした「一中各表」の立場をとっている。郭氏は「92年コンセンサス」だけでは不十分であり、「一中各表、92年コンセンサス」とするべきだとし、北京当局に対し、中華民国が存在するという事実を直視するよう呼び掛けた。同時に、自身が言う中国とは「一中各表の二つの中国」であり、それは中華民国と中華人民共和国の2つだと主張した。

92年コンセンサスの受け入れを拒んでいる蔡総統は14日、郭氏の見解に同意するか尋ねられると、「大前提はわれわれが中華民国という名の主権独立国家だということ」だとし、台湾が対岸の中国をどう見るかについては「中国が自らを国と認めるか次第」だと言及。国民党がかつては「92年コンセンサス、一中各表」と語っていたにも関わらず、後に「一中各表」はあまり言わなくなった現状にも触れた。

また、中国の習近平氏が今年年頭の演説で発言した92年コンセンサスは、「一国」を意味するものだったとし、「92年コンセンサスは、一国二制度に向かうことを連想させるのではないか」と疑問を呈した。その上で、「郭氏の見解を中国が容認するか、この声が国際社会に届くか、それこそが大事」と語った。

(温貴香、葉素萍、鍾栄峰/編集:名切千絵)

最終更新:5/15(水) 16:02
中央社フォーカス台湾

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