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【特集】「学童保育」指導員は何人必要?「待機児童問題」で揺れる“規制緩和“の是非

5/15(水) 13:48配信

MBSニュース

小学生たちが放課後に過ごす居場所のひとつが「学童保育」です。働く親の代わりに子どもたちを預かってくれる施設ですが、そこで働く指導員の人数をめぐって国が定めた基準が議論を呼んでいます。制度と現実のはざまで揺れる学童保育の今を取材しました。

放課後の子どもたちをみる「学童指導員」

大阪・鶴見区にある「榎本めだか学童保育」。午後2時になると…

「ただいま~」
「おかえり~」
「ただいま~」
「おかえり~」

子どもたちが学校から続々とやって来ます。ここで働くのは、指導員歴13年の宇治丈晴さん(38)です。

(児童)「うっちゃん、めだかの連絡帳忘れました」
(児童)「うっちゃん、タオル忘れました。明日持ってきます」
(宇治さん)「休み明けやからって忘れ物が多いな」

宇治さんは“うっちゃん”と子どもたちから呼ばれているようです。指導員は働く親の代わりに放課後、子どもたちの世話をします。ここには、小学1年から6年まで40人の子どもたちが通っています。

(宇治さん)「(書き取りノートを見ながら)さくらちゃん、ここ最後“シュッ”て払うねん」

子どもたちを見守る指導員は3人。宿題の面倒をみたり、遊び相手になったりします。

(宇治さん)「(駒は)しっかり前に投げて」
(児童)「こう?」
(宇治さん)「そうそう」
(児童)「おお、回った!」

時には、親代わりとなって子どもを諭すこともあります。

(宇治さん)「5年生から『もっとはよ歩けや』『さっさと行きや』って言われたら嫌やろ」
(児童)「いや」
(宇治さん)「じゃあ、それを2年生にするのは間違ってないか。自分がされて嫌なんやったら、人にしたらだめ」

学童に通う子どもたち全員としっかり向き合うには、3人の指導員でもやっとのこと。かつて1人で20人の子どもをみていたこともある宇治さんは、その難しさをこう話します。

「あれもしないといけない、これもしないといけない、子どもも見ないといけない。そうこうしているとトラブルが起こったり、子どもの仲裁に入ったりしてたら、また別のところで誰かが泣いていたりとか。指導員に余裕がないと、子どももわーってなってしまったりとか、けがが出たりとか。見られてないところが出てしまったり、ということにつながる」(宇治さん)

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最終更新:5/15(水) 13:48
MBSニュース

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