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「地域の力-きらり光る企業」(2)〈玉造〉=厚板溶断先進設備で付加価値

5/15(水) 6:02配信

鉄鋼新聞

 北海道の厚板溶断業最大手の玉造は、社是の冒頭に「和を尊び地域社会に愛される企業を目指す」を掲げる。その実現へ向けて先進的なロスナイファクトリーシステムや切断機の夜間無人作業で生産性向上と業務効率化を達成。女性登用も積極的に進め、多様な人材活用で働き方改革も他に先駆けて推進する。
 2002年に恵庭工場(恵庭市)で稼働したロスナイファクトリーシステム(特許取得)は、ターンテーブルの周囲に6台の切断機を円形に配置し、回転するターンテーブルが空いた切断機に次々と鋼板を送り加工する。付随のナビゲーションシステムは鋼板形状を自動で板取りして端材の歩留まりが80%へ向上し、設備稼働率は70%にアップした。また、恵庭工場で4台、釧路工場で1台稼働するレーザ切断機は、夜間無人作業で貢献。先進的な設備で付加価値向上と業務効率化を進め、ファブをメインとしたさまざまな顧客ニーズに応えることで道内トップリーダーとして地域をけん引する。
 人材活用では本社と恵庭のCAD室で女性陣が活躍しており、ものづくり最前線の現場でも退職者再雇用の熟練技術者とともに、5人の女性オペレーターが大型設備を自在に操る。彼女たちは恵庭でロスナイファクトリーシステムやNCガス切断機、昨年稼働したファイバーレーザなどを担当。その繊細で優れた技術は札幌商工会議所の「ものづくりスペシャリスト表彰」を4回受賞するなど高く評価されている。また、製造業で働く女性を応援する北海道の「ものづくりなでしこ応援プロジェクト」では高校へ出向き出前授業も行う。同社ではすでに女性役員も誕生しており、彼女たちは顧客の要求する納期や品質に応える玉造の顧客第一主義に欠かせぬ存在だ。(斉藤 孝則)
会社データ▽創業=1946年2月▽本社=札幌市豊平区福住2条1丁目4―1▽社長=西村孝治▽資本金=7千万円▽売上高=40億5千万円▽従業員数=91人▽主力事業=厚板溶断、溶接H形鋼製造
 経済産業省が選定する「地域未来牽引企業」のうち、鉄鋼・非鉄金属関連の企業を紹介します。(水曜日掲載)

最終更新:5/15(水) 6:02
鉄鋼新聞

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