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マーマレード国際コン 日本で初 多様性、世界を魅了 愛媛県八幡浜市

5/15(水) 12:09配信

日本農業新聞

国内外から1600点

 英国発の世界最大のマーマレードのコンテスト「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」が、全国有数のミカン産地、愛媛県八幡浜市で始まった。国内外から1614点のマーマレードが出品され、品質や技術を競う。英国から訪れた審査員からは、日本のかんきつの多様性に驚きの声が上がっている。19日までの期間中、ブース展示の他、マーマレード教室など多彩なイベントがあり、かんきつの6次産業化の振興やマーマレードの魅力を発信する。

 主催は市や県などでつくる同実行委員会。道の駅「みなとオアシス 八幡浜みなっと」や、同市保内町などを会場に展開する。大会は小規模生産者の育成や、歴史と技術の学習機会などをつくり、マーマレードの定着を目指す他、参加各国との親善を図る。英国大会の主催者のジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんは「マーマレードを通じた、農家も含めた人とのつながりが重要だ」と訴えた。

ミカン、ハッサク「せとか」、ユズ 豊富な種類

 メインイベントのコンテストには、首都圏やかんきつの主要産地など42都道府県から、プロの部で341点、アマチュアの部で1273点の出品があった。海外からは、英国、フランスなど5カ国から集まった。

 出品物の展示会場には、温州ミカンやハッサク、「せとか」、ユズの他、ブラッドオレンジ、キンカンなど、さまざまなかんきつを使ったマーマレードが並んだ。英国から来た審査員の一人は「英国の大会ではあり得ない種類の多さ。香りや味の特徴がそれぞれ違っており、多様性を感じる」と評した。プロの部は18日、アマチュアの部は19日にそれぞれの受賞者が決まる。

 世界的な大会を地元から盛り上げるため、女性農業者も力が入る。地元の女性農業者らで組織するNPO法人みかんの花工房は、大会期間中に市内の小学校の給食に手作りのマーマレードを提供する。同法人の代表を務める矢野洋子さん(72)の園地で収穫した甘夏40キロを加工した。

 9日午前9時から10人が集まり、マーマレード作りを始めた。13~17日に市内の幼稚園と小・中学校の約3400人に給食として鶏肉のマーマレード煮とマフィンの2種類を提供する。甘夏を皮と果汁とじょうのうに分け、砂糖を入れながら煮詰めて糖度45に仕上げた。

 矢野さんは「これを機に、地元で取れたかんきつを使ったマーマレードを、子どもたちに味わってもらう機会が増えてほしい」と話した。

<メモ> ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル

 英国のダルメインで2006年から始まったマーマレードの品評会。今年3月の第13回大会には、40カ国から3000点が集まった。オーストラリアでも過去に3度開かれているが、日本では初めて。

最終更新:5/15(水) 12:49
日本農業新聞

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