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「考える前に体が…」16歳の少女抱きかかえ、救助した高校生 消防が今月にも感謝状贈呈

5/15(水) 16:40配信

沖縄タイムス

 埼玉県越谷市で4月30日、民家火災が起き、偶然居合わせた沖縄の男子高校生が取り残された少女(16)を救出した。

【写真】高校生が救助している時の様子

 救出したのは県立那覇高校3年の玉城弘次廊さん(17)=那覇市。取材に「後で激しく焼けた家を見た。今振り返るとよく助けに行けたと思う。少女らから『助けてくれてありがとう』と言われたのが一番うれしい」と語る。

 当時、玉城さんは大型連休を利用して現場の斜め向かいにある知人宅に家族で遊びに来ていた。外から「火事だ!」と声が聞こえて駆けつけると、煙を出して燃える民家の近くで、母親らしい女性が取り乱した様子で「まだ娘が2階に取り残されている」と言っているのが聞こえた。

 現場には数人の大人たちが集まっており、家の雨どいをよじ登って少女を助けようとしているが、うまく登れない。「若い自分ならいけるかも」。そう思った玉城さんは、雨どいをつたって2階の窓近くまでよじ登った。元野球部で、部活を辞めてからもトレーニングは続けており体力には自信があった。

 窓から部屋を見ると、煙が入ってきており、少女は「怖い」と繰り返してパニック状態のようだった。玉城さんは「大丈夫だからね」「焦らないでいいよ」と、少女を落ち着かせて窓の外に出るように誘導した。

 地上までは約2メートル30センチ。集まった近隣住人らが布団を広げていた。玉城さんは少女を右腕で抱きかかえ、左手で窓枠にぶら下がりながら、なるべく少女に衝撃が来ないようにゆっくりと下ろしたという。少女にも玉城さんにも、けがはなかった。

 玉城さんは「あの時は考える前に体が動いていた。学校に来たら、SNSで話題になっていて周囲からも声を掛けられ、こんな大ごとになるなんて」と照れ笑いを浮かべる。今回の件で、救助活動に関わる仕事にも興味が湧いたという。

 那覇高校の上原源三校長は「自らの危険を顧みず、しかも冷静に対処したことに、本校の生徒として誇りに思う」とコメント。

 越谷市消防本部は「身の危険を顧みず人命救助に当たった行動で感謝したい」とたたえる。今月下旬にも、玉城さんへ感謝状を贈呈する予定だ。

最終更新:5/15(水) 19:45
沖縄タイムス

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