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丸山議員「戦争」発言、ロシア利するばかり クリミア奪われたウクライナ識者

5/16(木) 7:12配信

47NEWS

 北方領土を戦争で取り返すことの是非に言及し、日本維新の会を除名となった丸山穂高衆院議員について、政府や与野党から非難や議員辞職を求める声が続いたほか、ネット上でも多数の批判コメントが寄せられている。酒に酔って元島民であるビザなし交流訪問団長に失礼な質問をした上に騒いだことは、選良であるべき国会議員として許せない行為だ。しかし、北方領土が旧ソ連による武力侵攻で一方的に占領され、戦後74年たった現在もロシアによる不法占拠が続いていることも否定できない事実だ。 

 ロシアの隣国ウクライナは2014年のロシアのクリミア半島併合で自国領土を失い、その後もロシアの介入による東部紛争で関連死も含め1万人以上が犠牲になったとされる。北方領土を巡る安倍政権の対ロ政策を厳しく批判、ウクライナから見たロシア像を示した「プーチン幻想」 (PHP新書)を3月に上梓した在日ウクライナ人で国際政治研究者のアンドリー・グレンコ氏(31)に、丸山議員の発言と、それに対する日本国内の反応などをどう受け止めたか聞いた。 (共同通信=太田清) 

―丸山議員の発言をどうとらえるか。 

「間違った質問だ。戦争するかどうかがポイントではなく、領土返還のために何をすべきかが大切。戦争と言うことになれば日本の大半の人が反対する一方、返還のためには戦争しかないとなれば結果としてあきらめざるを得ないという話になってしまう」 

 「私は返還のために日本が戦争する必要はないと思っている。現在はロシアの方が日本より国力が強く、この状況でロシアが領土を返還するわけがない。日本が軍事、経済などの面で国力を強化し、力関係が逆転すれば、可能性が出てくると考える」 

―ウクライナはクリミアを失ったが、国内で武力により取り戻せという考えはあるのか。 

 「そうした考えはあるが少数派だ。軍事力を含めロシアの国力の方が強い現状で可能性はないのは明らかで、財政破綻などでロシアが疲弊する機会を待つという考えの方が強い」 

―丸山議員の発言がロシアを利する可能性は? 

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最終更新:5/16(木) 15:30
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