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幻の米使った地酒完成 静岡・両河内、休耕地を活用

5/16(木) 17:02配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市清水区の中山間地、両河内地区の休耕地で育てた酒米を使った純米吟醸酒「両河内ヌーボー」が5月、初めての蔵出しを迎えた。休耕地の利活用を図る地元のNPO法人「複合力」が2年越しで出荷にこぎ着けた。関係者は、酒づくりを通じた地域活性化に意欲を見せる。

 複合力は2012年に地域住民らで創立。主に静岡市内から参加する会員約100人が約40アールを再開墾し、夏に米を、冬に大麦を栽培する耕作体制を敷いている。17年には、自家栽培した麦とホップを使った地ビール「両河内エール」の販売を開始。次の一手として地酒の製造を目指し、同年から新たに酒米の栽培に乗り出した。

 両河内ヌーボーの酒米には、生産量が少なく幻の米ともされる「亀の尾」を使用。県内の酒蔵では使用例がほとんどなく、豊かな米の風味が特徴という。水田と同じ水源の仕込み水にこだわり、醸造は地元清水区の三和酒造に依頼。素材と工程を全て地元でまかなう「純粋な地酒づくり」を目指した。

 亀の尾は穂が長く栽培が難しく、台風や獣害にも苦労したが、2年間で収穫した約500キロは一升瓶で約500本の純米吟醸酒に。味が濃く、しっかりとしたうま味が特徴の酒に仕上がった。

 加藤伸一郎副理事長(60)は「夢だった地酒ができてうれしい。ぜひ地元の人に味わってほしい」と呼び掛ける。今後は生産者の輪を広げ、収量拡大と「両河内ブランド」の確立を図っていく。

 同法人のホームページや両河内の酒店で販売予定。19日午後5時からは、同区島崎町の清水テルサでお披露目会と試飲交流会を開く。

静岡新聞社

最終更新:5/16(木) 17:02
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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