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相次ぐ手術、募る不安 死を覚悟した母が目につく場所に置いていたノート

5/16(木) 11:02配信

BuzzFeed Japan

母から遺伝性のがんができる「家族性大腸ポリポーシス(FAP)」を受け継いだ山崎雅也さん(37)。

母は28歳の時に、自身は小学校6年生の時に大腸・直腸を全摘する手術を受けて、しばらく穏やかに暮らしていた。

しかし、この体質を遺伝すると他の消化器や臓器にも腫瘍ができやすくなる。

母も自身も、その後、度重なるがんに苦しむことになる。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

母は39歳で十二指腸と膵臓がんに 自身も相次ぐ手術

母の恵子さんは39歳の時、背中が痛いと訴えるようになった。十二指腸と膵臓にがんが見つかった。雅也さんが17歳の時だ。この時も手術を受けて、がんが見当たらなくなる寛解に持ち込んだ。

当時、高校生だった山崎さんは髪を明るい色に染めたり、たばこを吸ったり、悪いことをしてみたい盛りだった。母はそんな息子に「膵臓がん」とは伝えていなかった。

しかし、母が病気に倒れると、入院していた2ヶ月間、家事も全てやらなければいけないし、母の入院の世話もしなければならない。見舞いに行くと、「あんた、たばこの匂いする。補導されるようなことはしなさんな」と叱ってくれた。母に心配をかけまいと、道を踏み外さずに済んだ。

そして、自身も体調不良が続く。

24歳の時には、夜、家で過ごしている時に急にお腹が痛くなった。車を運転して大学病院に行き点滴をうって帰ったが、痛みが治まらない。

午前0時ごろに耐えきれず再び救急車で病院に行くと、小腸が壊死して酷い腹膜炎を起こしていることがわかった。緊急手術をし、1週間、ICU(集中治療室)に入り、命を取り留めた。

「こんな体質なので、母に病院に行きなさいと言われて年に1回は通っていたんです。でも、20代前半になると仕事や恋愛が楽しいしお金が入ると遊ぶし、通院がおざなりになっていました。きちんと通わないと怖いことになると実感しました」

27歳の時には胆のうを摘出し、十二指腸にできた腫瘍を内視鏡で取った。

34歳の時には再び十二指腸、胃、十二指腸と3回手術をした。手術の合併症で腸閉塞も繰り返し、癒着を剥がす手術も受けた。入院と手術ばかりの青春時代だった。

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最終更新:5/16(木) 14:59
BuzzFeed Japan

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