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「文京区」には僕らの知らない悠久の森がある~大都会の「黙考スポット」

5/16(木) 15:33配信

DANRO

ふだん東京のネットベンチャーの慌ただしい現場に身を置いている筆者が、大都会の喧噪から離れ、ゆっくりと物思いにふけることができる「黙考スポット」を探索するこのコラム。今回は、文京区に向かってみた。(須田仁之)

【画像】都心で見つけた黙考スポット

山手線の内側にあって、なぜだかそれほど仕事で訪れない場所ってのがいくつかある。

出版業界の人には首を傾げられてしまうかもしれないが、僕にとって、それは「文京区」だ。

所詮カネや数字の話ばかりしている僕ら都心のビジネスマンにとって、結界が張り巡らされた「聖域」のようで、仕事で訪れる機会が全く無い(僕だけだろうか?)

そんな聖域に導いてくれる商談の機会は、KPIだのROIだの言ってるような僕らには、待てど暮らせど一向に訪れない。自らGoogleカレンダーに「文京区・仕事」という勝手な予定を入れ込み、自らの意思で入域せねばならない。

午前中に六本木一丁目で会議があり、終わり次第、文京区を目指す。地下鉄南北線から飯田橋駅で有楽町線に乗り継げば、15分ほどでたどり着く。この地下鉄2線は、日中比較的空いていて、人混みの不快感なく移動できそうだ。

有楽町線「江戸川橋」駅で降りる。上京して20年経つが、一度も降りたことのない駅だ。山手線の内側とは思えないほど、乗降客は少なかった。それでもスーツ姿のサラリーマンとポツリポツリとすれ違う。

せっかくなので、ランチもゆっくり食べてみたい。普段行かない場所での食べログ検索は、TOKYO街歩きの楽しみの一つだろう。B級グルメ専門家な僕は、低単価で3.5点超えな店の全制覇を目指している。若い頃のB級グルメひとりランチは「ラーメン」だったが、もうガッツリ炭水化物は避けたい。

ランチタイムを外した客数の少ないお店での「ひとりランチ」は、意外と黙考スポットになりうる。お店を探してやや南下するとすぐに聖域の文京区を離れ、新宿区の早稲田鶴巻町に入ってしまう。けれど、早稲田大学正門から伸びる早大通りは名前にもかかわらず学生がほとんどいないので、静かに歩くことができる。

脂肪を燃やす安いエスニックでランチを済ませて、再び、聖域「文京区」への入域を試みる。新宿区早稲田鶴巻町から文京区方面を見ると、何やら大きな「森」が見えた。港区増上寺で見たとき以来の、都心で出会うはずのない「大きな森」。

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最終更新:5/16(木) 15:33
DANRO

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