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モズク、ワカメ、海苔 海藻不作で軒並み高騰 メーカー値上げが食卓直撃

5/16(木) 17:52配信

みなと新聞

 モズク、ワカメ、海苔が高騰している。いずれも高水温や栄養不足などで不作のため。すでに海苔は大手メーカーが製品の値上げを相次いで発表。ワカメは外食が比較的安い中国産に切り替えるなどの動きが出ており、今年は国産の海藻を目にする機会が減りそう。健康効果が脚光を浴び、需要が伸びてきた“海藻ブーム”に水を差すことになりかねない。

オキナワモズク 見えぬ収穫期 憂い深まる産地

 沖縄県のオキナワモズクは例年なら最盛期を迎える5月になっても収穫ペースが上向かず、大幅な減産傾向が続く。昨年12月~今年3月の「早摘みモズク」の収穫も前年同期の半量以下だったことから、県内主要漁協のモズク価格は昨年同期比約2倍のキロ300円超と大幅な高値で推移している。

 オキナワモズクの最大産地、勝連漁協の上原勇行組合長は「今期全体の管内収穫量は昨期(8273トン)の半分いけばいい方」と見通す。県もずく養殖業振興協議会(上原亀一会長)は不作の原因を「県周辺の海水温が例年より高く、モズク成長を妨げた」と説明する。

 国内モズク加工の主要メーカーは、沖縄産今期モズクの著しい不作と浜値高騰を受け、スーパーなどの量販店と値上げ交渉を実施しており、了承を得たメーカーも既に存在している。

最大手メーカー10%値上げ 品薄で撤退する会社も

 モズク加工品のトップメーカー、カネリョウ海藻(熊本県宇土市、高木良樹社長)は近く、メーカー販売価格を全商品平均10%以上の値上げを実施。大久(広島県福山市、大村豊社長)は、主力のモズク酢の量目を1カップ10グラム減の60グラムに減らした上で10%以上値上げ。その他、多くの主要メーカーが今夏までにモズク関連商品を10%以上値上げ、もしくは値上げの交渉を行う予定。

 ある加工メーカー社長は「今回の値上げで、コスト増をカバーできるかは全く不明。状況によっては今秋、さらにもう一段の値上げを考える必要がある」と漏らす。

 国内主要メーカーによれば5月上旬現在、モズク原藻のメーカー在庫は前年同期比の3分の1程度にとどまっている。加工メーカーによっては、原藻確保の困難さからモズク加工から撤退、もしくは撤退を検討するメーカーも複数、存在するなど今年、「モズク加工」が危機に瀕(ひん)している。

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最終更新:5/16(木) 17:52
みなと新聞

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