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“投資の神様”バフェットが割高株のアマゾンを買った理由

5/16(木) 6:32配信

MONEY PLUS

2019年5月上旬に行われた投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の株主総会における、ウォーレン・バフェットCEO(最高経営責任者)の発言が物議を醸しています。バフェット氏が株主に、Amazon.comへの投資を「割安株投資の原則に沿ったものだ」と説明したからです。

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この説明に対し、一部の市場関係者から「PER(株価収益率)が高いAmazon.comに投資をすることは、割安投資の趣旨に反する」と、疑問視する内容の声も上がっています。バフェット氏はどのような視点でAmazon.comを割安と判断したのか、検討していきます。

高PERと割高であることは直結しない

PERが高い銘柄は、一般的に「割高である」と言われます。それは、PERが「投資金額の回収までにかかる期間」である、と説明されることが多いからです。

たとえば、PERが100倍の時、投資金額の回収に100年かかるということになります。単純計算で考えると、毎年1%のリターンとなります。逆にPERが1倍であれば、投資金額の回収に1年しかかかりません。この場合は毎年100%のリターンとなります。

PERが82倍のAmazon.comに投資すると、投資金額を回収するために82年もかかってしまうことになります。NYダウの平均PERが足元では18倍程度であることを考えると、確かにAmazon.comのPERは割高ということになりそうです。

では、市場の平均的なPERが18倍とわかっているのに、それより高いPERで放置されているのはなぜでしょうか。パソコンで簡単にスクリーニングを行うことができる現代であれば、18倍よりも高いPERの銘柄は即座に発見することができます。

仮にPERの数値が高ければ割高であるならば、Amazon株は即座にPERが18倍程度になるまで売り崩されるはずです。そうなっていない理由としては、多くの投資家がそもそもPERの数字自体を判断基準としていないことにあるでしょう。

投資家の目線は、現在ではなく将来にあります。今はPERが高くても、将来期待するリターンが見込めれば投資をします。一方、今PERがどれだけ低くても、将来期待するリターンが見込めないのであれば、投資しません。

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最終更新:5/16(木) 6:32
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