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“投資の神様”バフェットが割高株のアマゾンを買った理由

5/16(木) 6:32配信

MONEY PLUS

宝くじと低PER投資は似ている?

PERを判断材料にして投資することについて、宝くじと国債の例で考えてみましょう。

PERが「投資金額を回収するための期間」を示しているとすると、その期間が短い(PERが低い)ということは「利回りが高いこと」を意味します。極端な例え方をすれば、低PERでの投資は宝くじの購入に似ているといえそうです。

年1回、300円の宝くじ購入で3億円のリターンが見込まれる場合、その利回りは1億%となります。そうすると、1年のうち1分34秒で投資金額を回収できることになります。これをPERに無理やり当てはめると、0.000003倍になります。

しかし、ご存知の通り、宝くじで高額当選を引き当てることは極めて困難。いくら利回りが高くても、無価値になるリスクがそれを上回るのであれば、“投資”として適切ではないということになるでしょう。

逆に、高PERであることは「利回りが低いこと」を意味します。利回りが低い金融商品といえば、国債です。

日本国債(30年債)の利回りは年間で約0.5%です。単純計算すると、投資金額の回収までに200年かかることになります。PERに無理やり当てはめると、200倍になります。しかし、日本国債は利回りが低くても、無価値となるリスクが低いため、投資対象として選ばれています。

ここまで考えると、読者の皆さんは「宝くじと日本国債は性質が異なるので、単純な比較はできない」と考えたかもしれません。その感覚は正しいといえるでしょう。国債の投資金額を回収するのに200年かかるのであれば、日本経済が破綻する確率が100年に1回と考えるか、500年に1回と考えるかとでは、投資判断が変わってきます。

このように考えると、ある企業のPERを他の企業や市場の平均と比較して判断することも、同様におかしなことであると気づくのではないでしょうか。PERが割安か割高かを比較するためには、その企業の成長可能性と比較して高すぎる倍率がついていないかどうかをみなければなりません。

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最終更新:5/16(木) 6:32
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