ここから本文です

「対話のドアは開いている」金正恩氏から安倍首相へのメッセージ 日朝首脳会談へのボールは日本に?

5/16(木) 17:30配信

FNN.jpプライムオンライン

北朝鮮問題はいま、複雑怪奇なパズルを解く構図になっている。アメリカと北朝鮮の間では、これまで2回に渡って首脳会談が開催されたが、ここにきて当初の融和ムードは薄らぎ、対話は再び膠着状態に突入した。

特に象徴的だったのは、ベトナムで開催された今年2月の2回目の米朝会談。北朝鮮の非核化に向けて、形式上でも合意に漕ぎつけるのではないかという見方も広がるなか、結局合意には至らず、トランプ大統領は会談を途中で切り上げ、エアフォースワンで早々にアメリカへと飛び立ったのだ。

【写真】北朝鮮問題をめぐる首脳の駆け引きを写真で見る

日本政府関係者は会談が事実上の決裂に至ったことについて「残念だが、安易な合意に至るよりはよかった。Bad deal よりは No dealということだ」と語った。その後、北朝鮮をめぐる情勢はどうなったか。

北朝鮮がロシアに接近した理由

北朝鮮は軍事的挑発行動を再開した。北朝鮮は「正常な軍事訓練」と主張したが、5月9日に発射された飛翔体については日米両政府が「短距離弾道ミサイル」と断定した。

アメリカのポンぺオ国務長官が指摘するように、北朝鮮が飛翔体を発射したのは金正恩委員長がロシアのプーチン大統領と会談した直後といえば直後である。では何故ロシアが登場したのか。政府関係者はこう解説する。

「金委員長は一人きりでトランプに対峙する根性がない。だから“保護者”である中国の習近平主席に何度もアドバイスをもらいに行く。もっと味方が欲しいから、プーチン大統領にも会うんだ。じゃあ、プーチンはどうか。プーチンはアメリカとちゃんと向き合いたい。『俺たちも影響力があるんだぜ』とトランプ大統領に見せつけたい」

なるほど。そうすると、なかなかやっかいかもしれない。日本が推移を見守る米朝の交渉プロセスは、中国を「裏の操縦者」として抱えつつ、南北統一を目指し寄り添う韓国が北朝鮮との具体的な接着点を模索しているという構図だった。その中で日米両政府は、北朝鮮の非核化プロセスの進展を優先し、具体的な行動を促し続けてきた。それが今後は、ロシアも交えた“6か国の構図”になる可能性をはらんでいるということだ。

前述の政府関係者は「ロシアがメインプレーヤーになることはない」と指摘するが、いわゆる当事国が増えることはプラスなのかマイナスなのか。プーチン氏は金委員長との会談で、中断している「6か国協議の再開」を提案したが、金委員長がどのように反応したかは明らかになっていない。

1/4ページ

最終更新:5/16(木) 17:30
FNN.jpプライムオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事