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那須川天心に挑む藤崎美樹 “フリーボクサー・中村”は「同じ大学リーグの後輩だった」

5/16(木) 19:26配信

AbemaTIMES

 1日に行われた『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』において那須川天心への挑戦者決定トーナメントに出場し、WBA世界スーパーフライ級の元王者で亀田大毅も下しているテーパリットを撃破するという“番狂わせ”を演じて那須川天心への挑戦権を獲得した藤崎美樹が、18日の本番を前にインタビューに応じて「本来は相手のパンチをもらわないというのが、自分本来のボクシングスタイル。18日の本番に向けてその練習を繰り返していますが、今回に限っては自分が失うものは何もないので、パンチをもらってでも前に出ていきたい」と意気込みを語った。

 とはいえ、那須川天心こそ相手の攻撃をもらわずに倒すことで定評のある世界チャンピオンだ。そのことについては、「そうなんです。互いに見合っていても試合が終わってしまうので、あくまでも自分はチャレンジャーらしく仕掛けていきたい。キックボクサーとは踏み込んで当てるパンチの距離が違う。それに今回のルールでは組むことはできないので、近い距離での攻防やディフェンスの仕方も異なります。天心選手の試合を見ても、近い距離では相手を離そうとする傾向にあるので、離れ際のアッパーなどに勝機があると感じています」と意外にも冷静だ。

 ここで一つ疑問が。キック界の“神童”を前に近い距離での攻防、また踏み込むことに対しての恐怖心は無いのか? 「大丈夫です」と即答した藤崎選手は、テーパリットとの一戦を振り返りながらその理由を説明した。

「テーパリット選手は接近戦に強いイメージがあると思いますが、実際には接近戦もさることながら、距離を詰めるまでの攻防や駆け引きに長けた選手。前に行く怖さよりも、少し距離を置いて闘う怖さの方が勝っていました。今回は距離を詰め、さらに手を出さなければいけないので、アウトボクシングで闘った前回とは勝手が少し違いますけどね」

 大一番に向けてWBA世界スーパーフェザー級の元王者で『KOダイナマイト』の異名を持つ内山高志氏の指導を受けたことで、「攻撃のバリエーションが増えた。新しいイメージも沸いたので楽しみ。一日でも早く試合がしたい」と不敵な笑みも浮かべた。

 7年前に現役を引退した藤崎選手は普段、大阪でボクシングジムを営んでおり、今年の11月で4年を迎えるジムには小学4年生から67歳の男性まで、じつに100人ほどの生徒が在籍している。また今回の挑戦に対する反響は大きく、「一年間ほど休会していた男性が『感動した』とジムに戻ってきてくれたり、ある生徒は『私も試合に出てみたい』と目を輝かせ、新しいヘッドギアを購入してくださったり。今回自分が挑戦したことが、誰かの活力になっていると実感できたことが最も嬉しかったですね」と明かしてくれた。

 また今回、ボクシング経験者トーナメントの勝者としてリングに上がることについては「ボクサーの意地を見せたるわ、みたいな気持ちはなく、関わって下さった皆さんの期待に応えたい一心です。殴られても一歩前に出る姿が、誰かの力になれば」と淡々と続けた。

 一番のモチベーションはやはり1000万円だろうか? そんな穿った見方もお構いなしだ。

「仮に手にすることができたら、ジムや生徒のために使いたいですね。とにかく狭いジムなんです(苦笑)。中学からボクシングをはじめ、結果がすべてのボクシングの世界に身を置いてきたことで、人の評価などを気にする自分の弱さを払拭し、色々なことに前向きになることができた。ボクシングで得たことを、ボクシングで返していきたい。ただ、それだけです」

 この企画で注目を集めたフリーランスボクサーの中村優也さんとは偶然にも旧知の仲のようで、「彼とは大学リーグが同じ(藤崎選手は同志社大学卒)で、学年的には彼が一つ下。もともと存在は知っていましたし、彼が大学を1年で中退したのも知っている。特別な感情はありませんが、今回の面接会場で顔を合わせて笑顔であいさつを交わしました。落ち着いたらメシでも行こうか、と声を掛けていますけどね。彼がこの企画の盛り上げにひと役買ってくれたことには変わりありませんから」と話した。

 なお、藤崎選手とグローブを交えた内山氏は「10%だと思っていた可能性が30%になった」と話し、そのパンチやスピードを評価している。テーパリットに続くジャイアントキリングなるか、その結末に注目だ。

最終更新:5/17(金) 7:52
AbemaTIMES

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