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「就活 したくない」で出てくる企業マッチング ESなし・面接なし ”みんな同じ”が気持ち悪い人へ 

5/20(月) 7:00配信

withnews

 「就活 したくない」と検索したら出てくるサイトがあります。「就活アウトロー採用」。ESなし、服装・髪形自由で面接もなし、でも学生と企業をマッチングするサービス。なんだそりゃ。好き。行ってみました。

【画像】就活『お祈りメール』をアートに!

「就活がイヤ」で説教

 3月末、東京・巣鴨のビルで、「就活アウトロー採用2019」のワークショップが開かれていました。大学生40人ほどが数人ずつのグループに分かれ、ワイワイと話しています。全員大学に行くようなラフな格好です。

 「こないだ、ラーメン屋で大学の友だち2人に『就活がイヤだ』って言ったら……」

 ある女子大学生(21)が切り出しました。
 折しも大学3年の3月1日から企業説明会が解禁され、就活がスタートしたばかりです。

 「『就活は当たり前なんだから、やらないって人としておかしいよ?』って真面目に説教されて」
 「ええー。それはひどいね」

 まわりの参加者が一斉に同情します。

 この女子大学生に、「就活がイヤ」の真意を聞きました。

 「うまく言えないけど、スーツ着て、ヒールはいて、髪黒くして、まとめて、ワックスやって、メイク薄めにしてって、見た目を変えなきゃいけないのが本当に嫌だなあって」

 就活アウトロー採用に参加する若者がよく言うのが、「働きたいけど、就活がイヤ」という言葉だそうです。
 ニートになりたいわけじゃない。全員で同じ格好をして、全員で同じことを目指す、「就活」という儀式を経なければならないというのが心からゆううつだという意味です。
 この女子大学生も同じでした。

 「ヒールが痛くても、靴擦れができても、『社会的なマナー』があるから、パンプスを履かなきゃならない。たぶんみんなそういう就活のモヤモヤってあるけど、我慢してやるのがほとんどですよね。ここに来ているのは、どうしても我慢しきれない人たちなんだと思います」

 みんなは我慢しているのに、自分だけどうしても我慢できなくて苦しい。私にも経験があります。我慢できない自分はダメな人間だなあと、何度も落ち込みました。
 ラーメン屋で友人に説教をされたこの女子大学生は、友人にどう返事をしたのでしょう。

 「私のことを心配して、善意で言ってくれていたのは分かるから、『アドバイスしてくれてありがとう。頑張るね』ってこたえましたけど、心の中では『私は私だから。嫌な気持ちはあるから。我慢を強制されるのは嫌だ』って思っていました」

 とてもまっすぐな目でした。
 彼女は、いわゆる「普通の就活」も、一方で続けているそうです。

 「ここに来たのは、仲間探しの目的もあります」

 就活アウトロー採用は、2012年から続いています。
 約1カ月をかけて、学生だけで話しあう合宿やワークショップから始まり、企業とのマッチングまでを行うのがワンセット。これを年に数回実施します。
 今までに6500人以上の学生が参加したそうです。

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最終更新:5/20(月) 7:00
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