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“量産”に使える金属3Dプリンタ、カギとなる技術を三菱重工工作機械が開発

5/17(金) 13:00配信

MONOist

 三菱重工工作機械は2019年5月16日、海外市場に向けて金属3Dプリンタの展開を開始することを発表した。2019年5月20~23日に米国デトロイトで開催される先端立体造形技術の見本市「RAPID+TCT2019」で、金属3Dプリンタ「LAMDA」に加え、新たに開発した「モニタリングフィードバック機能」や「ローカルシールド機能」などの技術を紹介する。これらの関連技術は「実用レベルで実装されたのは世界で初めて」(同社)dだとしている。

モニタリングフィードバック機能が無い時(左)とある時(右)の違い(クリックで拡大)

グローバル展開のカギを握る金属3Dプリンタ

 三菱重工工作機械では、グローバルの売上高拡大や新たな産業機械領域の拡大を進める方針を示しているが、その原動力として重要視しているのが金属3Dプリンタである。三菱重工工作機械 代表取締役社長 CEO 岩崎啓一郎氏は「グローバル化とデジタルイノベーションにより新規事業領域を拡大する方向性を打ち出しているが、その成長の中心となるのが金属3Dプリンタだと考えている」と期待感を語る。

 三菱重工工作機械は、国家プロジェクトとして進められてきた技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)に参加しており、この研究成果の一部を使った同社初の金属3Dプリンタ「LAMDA」を2018年12月に発表。2019年3月には、初号機を滋賀県工業技術総合センターに納入している。

 ただ、TRAFAMは2018年度(2019年3月期)までの5カ年で進められてきた研究開発プロジェクトであるため、TRAFAMで得た研究成果全てを使った金属3Dプリンタおよび、関連技術については、2019年度(2020年度3月期)から市場投入が進められることになる。

 今回、三菱重工工作機械では、金属3Dプリンタで最終製品の量産に使うためのカギを握る技術として、一般的な大気中でもワークの酸化を防いで積層造形を可能とする「ローカルシールド機能」と、ワークの造形状況を複数のセンサーで取得し最適なフィードバック制御をかける「モニタリングフィードバック機能」を開発した。

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最終更新:5/17(金) 13:00
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