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英国的なヒーレーとアメリカのマッスルカー どちらを選ぶ?

5/17(金) 15:06配信

octane.jp

優雅なヒーレー"ウッディ"ワゴンと、1980年代のアメリカン・マッスルカー。あなたならどちらを選ぶ?

エステートワゴンはなかなか魅力的な車だ。もちろんセールスポイントはスペースの広さで、積載能力でサルーン仕様に勝るが、個性でも負けていない。一方、エステートワゴンをこき下ろすことが格好いいという風潮もある。ランドローバー・サファリや初期のエステートは長年エンスージアストの関心を集めているのに対し、後期のウッディワゴンに同様のファンがつくことはなかった。しかし、状況はすっかり様変わりし、グッドウッド・リバイバルでも実用的でちょっと変わったクラシックカーに対する人気に応えて成功を収めている。そうした中、富裕層向けのワゴン車、特に"ウッディ"エステートが見直され始めた。
 
第二次世界大戦以前、ウッディは田舎に広い敷地(エステート)を持ち、狩りが主催できるような富裕層に重宝されていた。戦後は富裕層への増税によって多くのカントリーハウスが終焉を迎えるが、エステートワゴンに対する需要は消えなかった。クラシックモビリアのキース・リディントンが販売している、この1948年ヒーレーのように、スピードを兼ね備えたものも誕生している。
 
この車の生みの親は、元レーシングドライバーのヘクター・ホッブスだ。あまりに気に入ったので、サウサンプトンにあったガレージで生産・販売することにした。エステートワゴンにかかる30%の購入税を逃れられたこともあり、最終的に17台が製造されたが、2台しか現存していないとリディントンは話す。
 
ディビンズ製ウッドワークとウェストランド製メタルワークが組み合わさり、少々ぽっちゃりしてはいるが、実に愛嬌のあるエステートに仕上がっている。サイドの木目も素晴らしく、テールゲートや折り畳み式リアシートによって実用性も高い。また、おそらく現在公道を走行できる"最速のウッディ"だろうとリディントンは豪語する。

いかにも英国的なヒーレーにはピンとこないという人のために、大西洋の向こう側のパワフルな車を紹介しよう。1960~70年代のマッスルカーに並んで、80年代のアメリカ製パフォーマンスカーも人気が高まりつつある。
 
なかでもお勧めが1984年以降のビュイック・グランドナショナルだ。ファミリー向けのリーガルに、200bhpを誇る3.8リッターV6ターボエンジンを搭載し、先代のV8エンジン、しかも排気量で勝るモデルにも負けない加速とトップスピードを実現した。1/4マイル加速が15.9秒というから、V8のカマロやコルベットにもそれほど引けを取らない。比較的コンパクトでハンドリングもよい。また、充実した装備で快適に乗ることができるため、現在は古いマッスルカーのオーナーから支持を集めている。彼らは、アシストのないステアリングや、重くてストロークの長いギアシフトに手を焼いて乗り換えるのだ。
 
コネチカット州ミルフォードのナポリ・クラシックスでは、1987年グランドナショナル・ターボを4台取り扱っており、走行距離が6689マイルのもの(3万9000ドル)や、わずか360マイルのもの(6万5000ドル)もある。経営者のレニー・ナポリはこう話す。「ナショナルは、年配のドライバーだけでなく若いエンスージアストからも人気を集めています。80 年代後半のパフォーマンスサルーンに対するイギリスの状況と同じです」

Octane Japan 編集部

最終更新:5/17(金) 15:06
octane.jp

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