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梅雨までのさわやかな時期は“次の花粉症”と“虫”に注意を

5/17(金) 12:03配信

Medical Note

「花粉症」の季節もほぼ終わりました。日本では2月ごろから5月まで飛散が続くスギとヒノキ花粉へのアレルギー症状を訴える方が圧倒的に多いため、花粉症とはこの2つに対するものと思っている方がいるかもしれません。しかし、ほかにもさまざまな植物の花粉が、アレルギー症状を引き起こすことが知られています。さらに、植物が生命力を発揮し花咲く頃は虫たちも元気になりますが、中には皮膚炎の原因になるものも。これから梅雨までの時期は気持ちのいい気候が続きますが、“お肌の敵”との戦いもまだまだ続きます。【東邦大学医療センター大森病院皮膚科臨床教授・関東裕美/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇生きとし生けるもの芽生えの季節!

日本気象協会は、今年の花粉飛散量をほぼ全国的に例年よりも多いと予測していました。悲しいかなその予測通りの飛散量で、目を腫らし、鼻水が止まらず、皮膚に付いた花粉のせいでかゆみや発疹が出て「花粉皮膚炎」と診断された方も多かったのではないでしょうか。 今年の春先は寒暖差が大きかったせいで免疫機能が不安定になって体調管理が難しく、花粉症の方に限らず辛い日々を過ごされたことと思います。

「やっと“花粉”の季節が終わった」と安堵(あんど)している方も多いことでしょう。ところが、これから飛ぶ花粉もありますスギ・ヒノキの次に飛ぶのは、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ギョウギシバなどのイネ科の雑草。日本で初めてイネ科花粉症が問題になったのは、1984年に東京都府中市の多摩川沿いにある小中学校での集団発生です。イネ科雑草は河川敷や公園、道路わきなど身近に生育しており、上記のほかにも堤防沿いの地域でイネ科花粉症集団発生が報告されています。5~7月に開花し、これから梅雨の時期に花粉症の症状が出るので注意しましょう。

ただ、背丈が最大でも1m前後のイネ科雑草は、スギやヒノキのような背の高い樹木花粉と違って遠くまで飛ばないため、生育地域周辺での発症が多いのです。飛散地域が限られますから、河川敷などの生育場所に近寄らなければ回避が可能な花粉症のようです。

イネ科雑草の花粉症から逃れても、もう1つこの季節に注意したいのが毒のある毛虫です。こんな患者さんがいらっしゃいました。

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最終更新:5/17(金) 12:03
Medical Note

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