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今や外国人にも人気の「カプセルトイ」中身が“ゴミ”の商品まで登場 愛知・岡崎市

5/17(金) 11:35配信

中京テレビNEWS

 一体誰がゴミをカプセルトイの商品にしたのか。取材班は、この商品を作った岡崎市にある「石嶽石工業」に向かいました。この会社は、墓石や灯籠などを作る会社で、社長で伝統工芸士でもある楠名(くすな)康弘さん(44)がゴミくじを作ったそうです。

「せっかくの大切な素材があまっちゃう、もったいないと思ってたので」(石嶽石工業 楠名康弘社長)

 実はカプセルトイに入っていた石は、岡崎名産の御影石(みかげいし)。墓石や灯籠を作る際の廃材を使ってできたペーパーウエート(文鎮)だったのです。

「不要なものも、少し手を加えると工芸品になる」(石嶽石工業 楠名康弘社長)

 作業ででる石のゴミに職人が手を加え、表面や角が加工されています。ゴミくじではこのペーパーウエート以外にも、老舗のろうそく店が作った超小型のろうそくなどもあり、その大きさは4.5センチほど。他にも、より手が加えられた1回500円のものまであるそうで…。石の箸置きや銘木(めいぼく)のキーホルダー、精巧に作られた太鼓。仏壇の装飾をキーホルダーにしたものもあるといいます。

 これらの商品を考えたのは、楠名さんら岡崎の職人たち。近年、町の石製品や仏具業界は厳しく、10年前と比べ組合員は半分に。そんな暗い業界に明るいニュースを、と考えられたのが「ゴミくじ」だったといいます。

購入した人の反応は?

 ところで肝心の購入者はというと…。

「(2台で)1日に2個ぐらい(売れる)」(道の駅 藤川宿 中根忍駅長)

 客は1日1人か2人。そこで取材班は3日間、このゴミくじを購入する人が現れるのを待ちました。そして。

「石。石出た」(購入した人)
「なんでしょう。岩石。孫が結婚するから、6月に。プレゼントにあげたらいいよね」
(購入した人)

 ワクワクの果てに出てくるのが“石”という衝撃に、戸惑いが隠せない様子の大人の客たち。一方、若者たちは。

「ちょっと使い道がわかんない」(購入した高校生)

 手厳しい大人たちの中、一番理解を示したのが…

「ツルツル。宝箱に入れるの」(購入した子ども)

 多様な価値観に支えられる、カプセルトイの世界。あなたも一度、そのハンドルをひねってみてはいかがでしょうか。

中京テレビNEWS

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最終更新:5/17(金) 11:35
中京テレビNEWS

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