ここから本文です

LINE Payの「“送金”300億円祭」の裏にあるしたたかさ ― 5月20日開始、一人あたり1000円相当

5/17(金) 12:12配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

LINEは5月16日、同社のキャッシュレス決済サービス「LINE Pay」において、新キャンペーン「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」(以下、300億円祭)を発表した。5月20日間から10日間のキャンペーンで、総額300億円を使い切った時点での終了になる。

【全写真を見る】LINE Payの「“送金”300億円祭」の裏にあるしたたかさ― 5月20日開始、一人あたり1000円相当

何人でも送れるが、受け取れるのは「一律1人1000円」

「300億円祭」は一見すると、LINE Payやソフトバンク陣営の「PayPay」などが今まで開催してきた20%などの高還元率のキャッシュバック(もしくはポイントバック)キャンペーンを思い出すが、性質が大きく異なるものだ。

300億円祭では、期間中(5月20日11時~29日23時59分、300億円の達成次第終了)LINEユーザーがLINEでつながっている友だちに対して、自己負担なしで1000円を送れるというものだ(「送金」的だが、厳密には出金はできない)。送れる回数は無制限だが、受け取れるのは1人1回。つまり、おトクさで言えば誰でも一律1000円。逆算すると3000万ユーザーに配り切るか、期限が来たら終了するという施策だ。

LINEにとっての本キャンペーンのキモは、「もらった1000円を使うためには、ただ友だちから送付されるだけではダメ」という点だ。

有効化するには、6月末までに「LINE Payの利用登録」と「本人確認手続き」を済ませる必要がある。本人確認は対応する銀行口座の紐づけ、「LINE Pay かんたん本人確認」(eKYC)、郵送の3種類で行える。

とくにLINE PayのeKYCは運転免許証、運転経歴証明書、日本国パスポート、在留カード、マイナンバーカードなどの身分証明書を持っていれば、LINEアプリだけで申請できる。

LINE Payは従来から本人確認をしなくても、コード決済やセブン銀行などからのチャージ、「送金」の受け取りは可能だったが、持てる金額などの機能制限があった。

LINEは今回の300億円祭により、LINE Payの本人確認を促進し、フル機能の使えるアクティブユーザーを増やして、サービス全体の活性化を狙っているわけだ。その獲得コストが一人あたり1000円だと考えると、「大盤振る舞い」とまではいかないかもしれない。

とはいうものの、巨額の投資であることに変わりはない。LINEの取締役 CSMOを務める舛田淳氏は、ツイートで「LINEの本気を出してみた(震えてるけど」としている。

1/2ページ

最終更新:5/17(金) 12:12
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事