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「可変要素が少ない財産は”信頼と信用”」社団法人代表理事、石山アンジュに聞くキャリアメイキング

5/17(金) 16:23配信

テレ東プラス

キャリアマップは描いていない。大切なのは、どれだけの期待値を集められるか。

── これまでの石山さんの歩みをお聞きしてきたわけですが、決してキャリアマップを描いていたわけではなく、目の前のことを一生懸命やっていくうちに自然と道筋が繋がってきたように感じます。

そうですね。自分のキャリアを作るという意識では、これまでの道を選択してきませんでした。「こういう社会になったらいいな」という思いが先行し、それに合わせて自分の立ち位置や働く場所を変えていく働き方をしているので、肩書きも職種も基本的にはなんでもいいという感じですね。

ピースメッセンジャーだろうがロビイストだろうが、根本にあるには「本当に世界平和を実現するにはどうしたらいいのか」です。迷ったらそこに立ち返って、自分の社会観を考えるようにしています。

── 経済成長の停滞なども含め、現代の多くの日本人は自分の生活を守るため、お金を軸に自分のキャリアプランを描こうとしているように感じます。石山さんはそういうお金の部分を意識したりすることはありませんでしたか?

そうですね。今、リクルートに新卒入社した同期は入社7~8年目で、彼らの中には年収を沢山もらっている人が珍しくありません。おそらくは普通に会社員を続けていた方が年収的には良かったと思うのですが、あんまりお金には興味がないですね。「これくらいの生活はしたい」という気持ちはありますが、それ以上のお金はなくてもいいと考えています。

── そうしたお金に対する意識は、どういった考えから来ているものなのでしょうか?

今はお金とか社会的なステータスよりも「信頼の時代」だと思うんです。リーマンショックでお金の価値が揺らいだり、大企業が倒産してしまったりしたように、これまで当たり前だった社会前提が崩れようとしている時代において、何がいちばんの資産かと言えば、人からもらっている評価や人との繋がり、自分のヴィジョンに共感してくれるネットワークをどれだけ持っているかではないでしょうか。

自分の収入がいくらあるかより、自分が実現したいことをサポートしてくれる人たちや、何かあった時にお金を出してくれるかもしれない人を見つけることの方が、私の中では大切ですね。それがいちばん可変要素が少ない財産だということが、自分の中で見えているので。

── そういう考えに至ったきっかけとは?

大企業からベンチャーのIRに移った経験が大きかったと思います。ベンチャーって基本的に最初から黒字の企業は少なく、未来の期待値で投資家からお金が回っているんですね。それはベンチャー企業だけの話ではなく、個人に当てはめても同じで。未来の期待値というものを、どれだけ世の中に広く問いかけ共感を集めていくかどうかでその後頂く機会やチャンスが大きく変わる気がしています。

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最終更新:5/17(金) 16:23
テレ東プラス

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