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在韓米軍、韓米連合司令部の平沢移転を提案

5/17(金) 7:09配信

ハンギョレ新聞

2017年から国防部領内に移すこととし具体的協議進行 「ソウルに米軍と家族の宿舎を用意するには多くの費用がかかる」 「韓国軍主導という戦時作戦権の転換趣旨が弱まる」指摘も

 在韓米軍がソウル市龍山(ヨンサン)の米軍基地にある韓米連合司令部を韓国国防部領内でなく、京畿道平沢(ピョンテク)の米軍基地「キャンプ・ハンフリーズ」に移転する方案を提示したことが16日知らされた。韓米は当初、連合司令部を国防部の領内に移すことにし、司令部が入る建物候補地を選定するなど具体的な協議を進めてきた。

 政府関係者は「在韓米軍側から最近、龍山基地にある連合司令部を移転する問題と関連した立場を伝えてきた」として「国防部領内に移転するよりは、平沢基地に入ることを好んでいるようだ」と話した。国防部関係者は「韓米間で協議が進行している事案」とし「まだ最終結論は出ていない」と話した。

 韓米は、今まで連合司令部を国防部領内に置く方向で協議してきた。2017年10月の第49次韓米安保協議会議(SCM)で、当時のソン・ヨンム国防部長官とジェームズ・マティス米国防部長官が連合司令部の国防部領内移転に合意して、その年の末にはビンセント・ブルックス当時連合司令官が了解覚書(MOU)に署名までした。ブルックス司令官は「連合司令部はソウルに残留する。韓国国防部と合同参謀本部がある国防部領内に共に置き、韓米同盟の軍事的力量を一カ所に集中させることが可能になった」と強調したことがある。

 しかし昨年11月、ロバート・エイブラムス司令官が赴任してから事情が変わった。彼は、連合司令部の国防部領内入居計画を全面再検討しようとしながら、少なくとも200人が勤務できる独立した建物が必要だという立場を国防部に明らかにしたという。エイブラムス司令官は、今年1月連合司令部が移転する候補地として議論される国防部領内の合同参謀本部庁舎と合同参謀傘下の戦争模擬センター(JWSC)、国防部施設本部と勤務支援団の建物などを直接見て回りもした。

 米軍による連合司令部平沢基地移転案は、エイブラムス司令官が国防部領内を見て回った後に出てきたという。米軍側は、連合司令部を国防部領内に移転すれば、米軍参謀とその家族が居住する宿舎をソウル市内に用意する必要があり、その費用が侮れないことなどを理由に上げたと伝えられた。家を調達できず、家族がソウルと平沢に分かれて暮らすならば、優秀な参謀が勤務を志願しなくなりうるとも指摘したと伝えられた。米軍は、連合司令部が平沢基地に入る場合、韓国軍とのコミュニケーションなどに問題が発生しかねないという意見も共に提示したと分かった。

 連合司令部が平沢基地に移転する場合、韓国軍主導という戦時作戦統制権転換の趣旨が弱まりかねないとの指摘もある。戦作権の転換がなされれば、韓国軍の合同参謀議長が連合司令官を務めることになる公算が大きい。米軍基地に連合司令部があれば、合同参謀議長が主導権を行使するうえで制約になりかねない。合同参謀議長がソウルと平沢を行き来して指揮しなければならない状況も問題になりうる。軍関係者は「連合司令部の移転は、単純な移転ではない」として「非常に複雑な政務的、作戦的判断を必要とする」と指摘した。

 連合司令部はこの日、報道資料を出して「連合司令部の移転場所は、韓米同盟の意志決定のための韓米軍事委員会(MCM)と韓米安保協議会(SCM)の枠組みで決定されるだろう」とし「参謀級の実務議論は持続する」と明らかにした。エイブラムス司令官は「今後適切な時点に韓米両国の指導者が韓米同盟の観点で、そして連合司令部の任務遂行能力強化の観点で、司令部をどこに移転することが最も良いのかについて最終決定することになるだろう」と話したと、連合司令部は伝えた。

ユ・ガンムン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/17(金) 7:09
ハンギョレ新聞

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