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[ニュース分析]南北首脳、トランプ大統領の訪韓前に膝突き合わせるか

5/17(金) 14:58配信

ハンギョレ新聞

来月の韓米首脳会談の3大注目ポイント  「南北が先に会って仲裁案を作成」 「朝米の共通分母を作っていくべき」 北朝鮮、南側の団体に接触するなど微妙な変化

 ドナルド・トランプ米大統領が6月末、日本で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を機に、韓国を訪問する日程を決めたことで、今回の訪韓がハノイ朝米首脳会談以降、歯止めのかかった朝鮮半島平和プロセスを再び進展させる重要な転換点になると見られている。

■第4回南北首脳会談は実現するか

 訪韓まで1カ月以上時間が残った中、主な変動要因は北朝鮮の反応、特に韓米首脳会談以前に第4回南北首脳会談が実現するかどうかだ。6月末の韓米首脳会談を機に、第4回南北首脳会談が実現されれば、南北首脳会談で新たな非核化対策を講じ、韓米首脳会談で米国に提示する手順で、朝米間の核交渉を再び軌道に乗せる基盤が整う可能性もある。

 韓米首脳会談以前に第4回南北首脳会談が開かれる可能性を問う質問に、大統領府関係者は16日「様々な協議が行われているが、具体的に協議が行われている間はどこまで進んだか、どのような問題が解決されれば良いかを確認することができない状況」だとして、即答を避けた。別の大統領府関係者は「濃い霧の中にいるようだ」と述べ、南北首脳会談の見通しが立つような段階ではないことを示唆した。

 これと関連し、チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院諮問研究委員は「4月11日の韓米首脳会談は、非核化に向けた動力の維持が目的だったが、今回は必ず事前に南北首脳会談を開催し、非核化の仲裁案を用意してから、米国と協議する場にならなければならない」と強調した。このようなシナリオが進展するには、北朝鮮の態度が最も重要な要素だ。最近まで北朝鮮は、韓国や米国の対話要求に沈黙を守っていたという。6月末の韓米首脳会談前に南北首脳会談を行うためには、事前にムード作りが必要だが、状況の打開に向けた時間が十分ではなく、北朝鮮に対するテコが多くない点も障害だ。

 ただし、北朝鮮が韓国の仲裁役に不満を示しているものの、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長としても現在の困難な局面を突破するには、韓国の役割が必要だ。最近、朝ロ首脳会談を行ったが、ロシアの役割には限界があり、米中貿易戦争に挟まれた中国も、北朝鮮に関して積極的に動くことに難色を示している。

 北朝鮮が韓国の各団体に接触を提案するなど、最近微妙な変化も現れている。慶南大学極東問題研究所のイ・グァンセ所長は「今はトランプ大統領の訪韓まで、私たちがどのような変化のきっかけを作るかが重要だ」とし、「韓国が米国、北朝鮮と緊密に協議しながら、朝米の立場の接点を見出すことができる共通分母を作っていかなければならない」と述べた。

韓米首脳、徒歩橋を一緒に散策するか 

今度はDMZ訪問が実現するかに注目集まる  
朝米、終戦宣言のメッセージを投げかける可能性も
■トランプ大統領、徒歩橋まで足伸ばすか
 2017年11月7~8日、トランプ大統領の初めての訪韓当時は取り消された韓米首脳の非武装地帯(DMZ)共同訪問が、今回実現するかどうかも注目される。当時、トランプ大統領は専用ヘリに乗って非武装地帯に向かっていた際、濃い霧など悪天候でソウルに戻り、先に到着して待っていた文在寅大統領もこの知らせを聞いて大統領府に戻った。

 今回、トランプ大統領の非武装地帯の訪問が再び推進されるのかという質問に、大統領府関係者は「これから約1カ月の時間が残っている」とし、「その間、様々な協議を通じて、どのような日程がいいか、またその日程をどのような形式にするかについて具体的に議論しなければならない」と答えた。

 ただし、今回トランプ大統領が非武装地帯を訪問するなら、2017年とはかなり異なる状況になるという見通しもある。朝米非核化交渉がまだ始まっていなかった当時は、朝鮮半島の緊張が高まった状況だった。ヤン・ムジン北韓大学院大学教授は「北朝鮮に対する圧迫に焦点が当てられていた2017年とは異なり、今回トランプ大統領が非武装地帯に行くなら、南北軍事合意の履行を強調し、朝米間の終戦宣言へと進める可能性があるというメッセージと受け止められるような動きを見せるだろう」と予想した。

 トランプ大統領が、南北軍事合意で非武装化が完了した板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)を訪問し、昨年の4・27南北首脳会談当時、文大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が歩いた徒歩橋まで足を延ばすだろうという予想もある。

トランプ大統領、G20会合前に訪韓するか、後に立ち寄るか 
 
G20前が効果は大きいが、  
米国はG20後の訪問を望んでいるもよう
■G20の前と後

 韓米両国はトランプ大統領の訪韓を発表する際、訪韓の時期や形式などを明らかにせず、今後「協議していく」とだけ述べた。来月28~29日に大阪で開かれるG20首脳会議前に訪韓が実現するか、その後に訪韓が実現するかも関心事だ。

 チョ・ソンニョル諮問研究委員は「韓国としては、大阪のG20首脳会議前にトランプ大統領が韓国を訪問し、首脳会談をすることが、韓米の緊密な協力をより強調するという側面でいいだろう」と話した。ヤン・ムジン教授は「米国は米日関係を考慮し、トランプ大統領が大阪でG20首脳会議後に訪韓する方向を好むだろう」と予想した。

 訪韓するトランプ大統領が、今年始まる韓米防衛費分担金交渉を控え、直接防衛費引き上げの圧力に乗り出す恐れもある。トランプ大統領は来年の大統領選挙を控え、最近の遊説などで韓国を狙った防衛費引き上げ発言を続けてきた。外交消息筋は「これまで韓米首脳会談の度に、トランプ大統領は必ず防衛費分担金の話をした。分担金の引き上げはトランプ大統領の主な関心事であり、今回の首脳会談でも話し合われるだろう」と予想した。

パク・ミンヒ、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:5/17(金) 14:58
ハンギョレ新聞

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