ここから本文です

なぜ勝てない…鷹の2年目左腕・大竹耕太郎の苦闘

5/17(金) 15:00配信

ベースボールキング

苦闘つづく2年目左腕

 ソフトバンクが1点をリードして迎えた9回表。ストッパーの森唯斗は先頭に安打を許すも、次打者を犠打失敗に打ち取って一死。嫌な流れを断ち切り、このまま終わるか……と見ていた人の多くはそう思っていたことだろう。

 一死一塁となって打席には西武の9番・外崎修汰。その初球、甘く入った変化球をはじき返されると、高々と舞い上がった打球は左中間のテラス席へ。まさかの逆転2ランにより、掴みかけた勝利は目前でその手からこぼれ落ちた。

 この時に印象的だったのが、中継カメラが打った外崎や打たれた森よりも、ベンチで何とも言えない表情を浮かべる男を何度も抜いていたこと。その男というのが、この試合で先発した大竹耕太郎。大卒2年目の左腕である。


 2017年の育成ドラフト4位でプロ入りした大竹だが、1年目の開幕から二軍で好投を続け、その年の7月末には支配下登録をゲット。その勢いで8月1日に一軍でプロ初登板・初先発を果たすと、強力・西武打線を相手に8回2失点の好投。育成出身者としては史上初となるプロ初登板・初先発・初勝利の快挙を達成した。

 以降も一軍に定着し、終わってみれば11試合に登板。8度の先発で3勝(2敗)を挙げるなど、育成ドラフトでの入団でありながら戦力として稼働。クライマックスシリーズや日本シリーズでも登板を果たしている。

ことごとく勝てない2019年

 さらなる飛躍に期待がかかった2年目。大竹は開幕ローテーションのイスを掴むと、初登板となった4月3日のオリックス戦で7回無失点の快投を披露。以降も7回2失点、8回1失点の完投、8回1/3を無失点と好投を続けたが、その成績を見ると目を疑ってしまう。4月は4試合の登板で防御率0.89という好成績を残しながら、なんと勝敗は「0勝1敗」だったのだ。

 そんなこともあって、5月2日の楽天戦で今季初勝利を挙げた際には、お立ち台で思わず涙がこぼれた。7回を投げて4安打・無失点の快投。チームの“令和初勝利投手”として歴史に名を刻むことにもなり、なにより「1勝」という結果が重圧から解放してくれることだろう、というのが大方の見立てだった。

 ところが、5月9日の登板で7回2失点の好投を見せながら勝ち負けなしに終わると、5月15日の西武戦は上述の通り。大竹は6回3失点の力投を見せたが、この日も勝ちはつかなかった。

 今季の成績を振り返ってみると、7試合に登板して全試合でQS(=クオリティ・スタート/6回を投げて自責点3以内)を達成。防御率も1.43と文句のつけようのない数字だが、結果は1勝1敗。7試合の登板のうち自責点0でマウンドを降りた試合が3つあるにも関わらず、1勝に留まっているというのはある意味驚異的だ。

1/2ページ

最終更新:5/17(金) 16:17
ベースボールキング

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合8/25(日) 12:15

あなたにおすすめの記事