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作詞家・富野由悠季が語る“アニソン”の価値基準の変化

5/18(土) 8:40配信

オリコン

■アニソンが市民権を得るきっかけとなった『宇宙戦艦ヤマト』の功績

――80曲以上もの作詞をされてきた中で、思い入れの強い曲は何でしょうか。

【富野由悠季】こうしていろんな曲をたくさん作ってきたことを振り返ってみると、「作詞家です」と名乗ってもいいのかもしれません。ただ先ほど言ったように、作り手は欲が深いものです。だから「全部好きよね」って言いたい。その中で特段にというのは、一般論的に言えば、やはりいちばん聞かれているものが良いのではないか、としか言えません。というのも、この中で僕が好きな曲のタイトルを迂闊に言ったら最後、「あ、そうなのか」と受け手は感じてしまう。なので、一番穏当な回答として「翔べ!ガンダム」と言っておきます(笑)。

――では、アニメ史を振り返った時、アニソンが市民権を得るという過程においてエポックとなった作品は何だったのでしょうか。

【富野由悠季】悔しいけど『(宇宙戦艦)ヤマト』でしょうね。その次は、宮崎アニメの楽曲がそれなりの順位にいっていると思います。ただ、個人の好みに関係なく、アニメに付随した曲がヒットチャートで浮上してくることによって、ようやく「アニメソング」というものが市民権を得てきたと感じました。その中の一現象として、『ガンダム』の楽曲が当時のヒットチャートの上位に入ってくれたというのは、ヤレヤレという想いです。つまり、嬉しいというよりも、ようやく一息つけた。その点、芸能のジャンルのひとつとして認められるようになった点は良かったと思っています。

取材協力:サンライズ

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最終更新:5/20(月) 18:25
オリコン

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